フィリピン留学ブログ

【2024年版】2カ国留学で憧れの大陸ドライブも!国際運転免許証の取得の仕方

フィリピン留学で日常会話力を身につけた後にオーストラリアやカナダにてワーキングホリデーを行う“2カ国留学”。ワーキングホリデーの時には勉強や仕事だけでなく、現地で知り合った仲間たちと圧倒的なスケールを誇る大陸を旅行してみたいものです。

オーストラリアやカナダのような国は車社会ということもあり、車で移動できると便利で、また楽しめる娯楽も多くなります。例えば、大陸をドライブして横断する“ラウンド”は旅好きの留学生にとっては憧れのことでしょう。また農場など郊外で生活すると車の運転ができないと不便なこともあります。

しかし、その国の運転免許証は取得しなければならないのでしょうか?

実は日本で車の運転免許証を所持している人は、国際運転免許証を取得することで、海外で運転することが認められています。

この記事では、主に日本で国際運転免許証を取得する方法を紹介しますが、最後に国際免許証を持たずにオーストラリアで合法的に運転する方法についても解説します。

※2024年1月現在の情報となります。
※日本の警察では国外運転免許証と呼称していますが、この記事では一般的な呼び方である国際運転免許証で統一しています。

1. 日本の国際運転免許証で運転できる国

運転免許証を所持している人は、簡単な手続きで国際運転免許証を取得することができます。しかし、この免許証を取得すれば、世界中どこの国でも運転できるわけではありません。

運転免許制度は国ごとに定められていますが、ジュネーブ条約に加盟している国は、同じく加盟している国で発行された国際運転免許証の効力を認めなければならないとする国際的な取り決めがあり、日本も加盟しています。このジュネーブ条約加盟国か否かが国際運転免許証にて運転してもよい国かどうかの判断材料になります。

ジュネーブ条約締約国等一覧|警視庁https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/kokugai/kokugai04.html

英語留学で訪れる人が多い下記の国は、いずれもジュネーブ条約に加盟しており、日本で発行された国際運転免許証にて車を運転することが可能です。

  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • アメリカ
  • カナダ
  • イギリス
  • マルタ
  • フィリピン

ワーキングホリデーで人気のオーストラリアやカナダも含まれており、自ら車を運転してラウンドしたりする夢を叶えることができるわけです。

フィリピン留学中の運転はおすすめできない

ジュネーブ条約締結国にフィリピンも含まれていますが、留学生のフィリピンでの運転はおすすめできません。正直、自動車、バイク、歩行者ともに交通マナーがよいとは言えず、運転には危険が伴います。また、自動車保険の加入の有無や整備状態についても不確かな車もいるため、事故の際の加害時・被害時ともにリスクが大きいです。

2. 国際運転免許証の注意点

国際運転免許証はいくつかの注意すべき点があります。

2-1. 有効期間は1年

1年に満たない場合でも、日本国内の運転免許証が失効した場合は、その時点で国際運転免許証も失効します。

2-2. 日本の運転免許証と一緒に携帯しなければならない

国際運転免許証だけでは有効とならず、海外での運転中は日本国内の運転免許証を携帯している必要があります。

2-3. 有効期限を迎えたら返納する必要がある

運転免許センターや警察署に持参もしくは郵送にて返納しなければなりません。返納を怠った場合、次回申請が拒否される恐れがあります。

2-4. 既に海外渡航している場合は代理申請が認められる場合がある

認められる理由や代理人などの条件があるため、申請窓口に確認が必要です。

3. 国際運転免許証の取得の仕方

3-1. 申請窓口

国際運転免許証の申請は、住民票がある都道府県の警察にて行うことができます。

各都道府県警の申請方法の案内

※リンク切れの場合は「国際運転免許 住民票がある都道府県名」でWEB検索してお調べください。

3-2. 申請に必要なもの

申請窓口を訪れる際は下記の準備が必要です。

  • 日本国内の運転免許証
  • 証明写真 1枚
    縦4.5cm×横3.5cm、無帽、正面、顔中心、無背景、申請前6か月以内に撮影。運転免許証用のサイズではなくパスポート用のサイズのため注意。
  • パスポートの原本
    パスポート更新予定がある場合は更新後の新しいパスポートで申請。
  • 手数料
    2,350円(2024年1月現在)

※事前に各都道府県警察のWEBページ等をご確認ください。

3-3. 申請から交付までの日数

各都道府県警察によって異なり、また申請できる窓口が複数ある場合は、その窓口によって異なる場合があります。渡航までに間に合うように申請を行ってください。

なお、警視庁 (東京)の場合、運転免許試験場や運転免許更新センターは即日交付 (最短20分程度)、指定警察署は約2週間で交付されます。

4. 国際運転免許証なしでオーストラリアで運転する方法

事前に日本にて国際運転免許証を取得していく以外にも、海外にて合法的に自動車を運転する方法があります。

オーストラリアの場合、下記のものを携帯することで運転が認められています。

  • 有効期限内の日本の運転免許証
  • 運転免許証を英語に翻訳した証明書
    (NAATIの資格保持者による翻訳)
  • パスポート

オーストラリア大陸での運転について|
在日オーストラリア大使館
https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/consular_info_jp.htm

オーストラリア入国後に自動車を運転する必要が生じた場合に便利な方法と言えますが、現場の警察官がこの制度を把握していないことも多々あり、正しく上記を携帯していても、交通違反として取り締まりを受けることがあります。

この場合、後日警察署にて不服を申し立てて違反を撤回してもらう必要がありますが、英語力がないと厳しい手続きのため、できるだけ日本出発前に国際運転免許証を取得されることをおすすめします。


国際運転免許証について、いかがだったでしょうか。

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