フィリピン留学は、多くの日本人学生にとって魅力的な選択肢です。手頃な費用で質の高い英語教育を受けられることから、毎年多くの学生がフィリピンを留学先として選んでいます。しかし、異国の地で生活する上で、トラブルに遭遇することは避けられません。今回は、フィリピン留学中に起こり得る7つのよくあるトラブルと、その対策をご紹介します。事前にこれらのトラブルを理解し、対処法を知っておけば、留学生活をよりスムーズに、そして安全に楽しむことができます。
1. 交通トラブル:混雑した道路と危険なバイクタクシー
フィリピンの交通事情は日本とは大きく異なります。特に大都市セブやマニラでは、車やバイクが絶えず行き交い、無理な追い越しが頻繁に見られます。バイクタクシー(ハバルハバル)は便利ですが、非常に危険です。保険に入っていない運転手も多く、事故に巻き込まれた場合、保障を受けられない可能性があります。
対策:
- 配車アプリ「Grab」を活用:バイクタクシーの代わりに、信頼性の高い「Grab」などの配車アプリを利用しましょう。事前に料金が確認でき、安心して利用できます。
- 歩行時も注意を:車道を横切る際は、横断歩道を利用し、バイクや車が接近していないか十分確認することが重要です。
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2. 健康トラブル:食事や水による体調不良
フィリピンでは水道水をそのまま飲むことはできません。加えて、食事による食中毒や腹痛もよくあるトラブルです。特に屋台や地元のレストランでの食事には注意が必要です。体調を崩すと、勉強や観光に支障をきたすため、体調管理は非常に重要です。
対策:
- 必ずミネラルウォーターを飲む:水道水ではなく、ペットボトルの水を使用しましょう。飲み物やお腹が弱い方は歯磨き、食材の洗浄にもミネラルウォーターを使用するのが安全です。
- 信頼できる飲食店を選ぶ:清潔なレストランや評判の良い場所で食事をし、特に生ものや衛生面が心配な食べ物は避けるようにしましょう。
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3. 治安トラブル:スリや盗難
フィリピンの一部地域では、観光客や留学生がスリや盗難のターゲットになることがあります。特にセブやマニラの繁華街では注意が必要です。携帯電話や財布を狙ったスリが頻繁に発生しており、また混雑した市場や交通機関でバッグの中身が盗まれることも少なくありません。
対策:
- 貴重品の管理を徹底する:貴重品はバッグの中に入れず、体に密着させるなどの対策を取りましょう。また、大きな現金を持ち歩くことは避け、必要な分だけを持ち歩くようにしましょう。
- 複数のバックアップを用意:財布やクレジットカード、パスポートはコピーを作って別の場所に保管し、万が一の盗難に備えましょう。
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4. 言語トラブル:英語のアクセントと現地語の壁
フィリピンでは英語が公用語の一つであるため、基本的に英語でコミュニケーションが取れます。しかし、現地のフィリピン人が話す英語には独特のアクセントがあり、特に留学当初は慣れるのに時間がかかることが多いです。また、タガログ語やビサヤ語といった現地の言葉が飛び交う場面もあり、初めての環境では戸惑うこともあります。
対策:
- 事前に英語のリスニング練習を強化:留学前に現地のアクセントに慣れるため、フィリピン人の英語を聞くことを意識しましょう。YouTubeやオンライン教材でアクセントに慣れておくとスムーズです。
- 必要に応じて現地語を覚える:タガログ語やビサヤ語の簡単な挨拶やフレーズを覚えておくと、現地の人とのコミュニケーションがスムーズになります。
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5. 通信トラブル:インターネット環境の不安定さ
フィリピンでは、日本ほどインターネットの接続が安定していないことが多くあります。特に地方や郊外の地域では、Wi-Fiの速度が遅かったり、通信が途切れがちなことがあります。オンライン学習や家族との連絡がスムーズにできないと、ストレスがたまる原因になります。
対策:
- SIMカードを活用:現地で購入できるSIMカードを使用し、モバイルデータ通信を活用することで、Wi-Fiの不安定さを補えます。主要な通信会社(GlobeやSmart)のSIMカードを使うと、比較的安定したインターネットが利用できます。
- カフェなどのFree WiFiを活用:もし滞在先のWi-Fiが不安定な場合は、街中にあるカフェの無料Wi-Fiを活用して、必要な作業を行いましょう。最近では飲食店のWiFiも安定して50−80M程度のスピードが出ることが多く快適に利用することができます。
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6. 文化的なトラブル:フィリピンタイムと約束の時間
フィリピンでは「フィリピンタイム」という言葉があり、約束の時間に遅れることが日常的です。例えば、待ち合わせや授業開始時間に人が遅れてくることが普通で、日本のように時間厳守の文化とは大きく異なります。最初はこの文化の違いに驚いたり、イライラしたりすることもあるでしょう。
対策:
- 余裕を持って行動する:フィリピンでは、時間に余裕を持って計画を立て、少しの遅れは予想しておくのがベストです。相手が遅れてきた場合も、寛容な態度で接することが大切です。
- 柔軟に対応する:時間に関する文化的な違いを理解し、あまり厳しく考えすぎないようにしましょう。フィリピンでは、時間に対して柔軟であることが良好な人間関係を築くための鍵です。
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7. 天候トラブル:台風や大雨による生活の乱れ
フィリピンは熱帯気候であり、特に雨季には頻繁に台風や大雨が発生します。大雨によって洪水が発生し、道路が浸水して移動が困難になることや、停電が長時間続くこともあります。台風シーズンにフィリピンに滞在する場合、これらの自然災害に備えておくことが重要です。
また大型台風の影響で講師が出勤できないというような場合は学校が休校になることも多くあります。
対策:
- 天気予報をチェック:台風や大雨が予想される時期には、天気予報をこまめに確認し、外出の計画を見直しましょう。
- 非常時の備えを用意する:学校以外に滞在する場合は停電や断水に備えて、飲料水や非常食、懐中電灯、モバイルバッテリーを常に準備しておくと安心です。
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まとめ
フィリピン留学中に起こり得るトラブルは、交通、健康、治安、言語、通信、文化、天候と多岐にわたります。これらのトラブルは事前に理解し、対策を立てることで未然に防ぐことが可能です。フィリピンは学ぶ環境としても、文化的に非常に豊かな国ですが、環境が異なるからこそ、留学生としての心構えと準備が必要です。この記事を参考にして、フィリピン留学をより安全かつ充実したものにしていきましょう。