フィリピン留学ブログ

フィリピン留学前に知っておきたい宗教の驚きポイント:文化の違いを理解して充実した留学生活を!

フィリピンに留学をする場合は観光と違い先生をはじめ現地の人と深くコミュニケーションを取ることが多くなります。そのため現地の文化や習慣を理解することは非常に大切です。フィリピンは東南アジアの中でも特にカトリックの影響が強い国であり、宗教は生活のあらゆる場面において重要な役割を果たしています。日本とは大きく異なる宗教観や習慣に触れることで、フィリピンでの留学生活をよりスムーズに過ごせるでしょう。

今回は、フィリピン留学前に知っておきたい宗教に関する驚きポイントや文化的な違いを詳しく紹介します。

1. フィリピンの宗教事情:カトリックの影響力

フィリピンは、世界でも最大規模のカトリック教徒を抱える国です。人口の約80%がカトリック信者で、残りの20%はプロテスタントやイスラム教、その他の宗教を信仰しています。スペイン統治時代にカトリックが伝えられ、以降フィリピンの社会・文化に深く根付いてきました。

特に敬虔なクリスチャンのフィリピン人にとって、日曜日のミサは欠かせないものです。多くの家庭では、家族で教会に行くことが日常の一部となっており、教会は地域コミュニティの中心的存在でもあります。街中には教会が多くあり、どこに行っても鐘の音や礼拝に向かう人々の姿を見ることができるでしょう。

2. 離婚が認められていない驚きの事実

フィリピンは、世界でも珍しく「離婚」という制度が存在しない国の一つです。この点でフィリピンはバチカン市国と並び、法律上、結婚した夫婦は一生添い遂げることが原則とされています。

しかし、これは全ての夫婦がうまくいっているわけではなく、実際には別居状態や実質的に離婚している夫婦も数多く存在します。一方富裕層の中には、相続や資産分割の問題が絡むため、正式な「アナルメント(結婚無効宣言)」の手続きを行うことがあります。このアナルメントは、法的には結婚自体が存在しなかったとするもので、弁護士を雇って多くの書類を作成するなど時間もお金も非常にかかるため、一般の人々にとっては簡単に行えるものではありません。

3. 中絶の制限:命に関わる選択

フィリピンでは、カトリック教会の影響を受け、中絶が法律で厳しく制限されています。法律上、中絶は原則として禁止されており、望まない妊娠が発生した場合でも、多くの医師が宗教的な理由で手術を行いたがりません。これにより、違法な中絶が行われ、闇医者による手術で命を落とす女性もいるという現実があります。

特に、強姦や近親相姦による妊娠など、例外的に中絶が許可されるケースもありますが、実際には宗教的な理由から医師の協力が得られないことが多く、問題が複雑化しています。フィリピン留学中にこのような話題を耳にすることがあるかもしれませんが、非常にセンシティブなテーマであるため、軽々しく議論することは避けるべきです。

4. 避妊に対する宗教的制約:シングルマザーが多い背景

避妊に対する考え方もまた、フィリピンではカトリックの影響を強く受けています。避妊具は薬局やコンビニで購入できるものの、避妊に対する認識は日本とは大きく異なり、宗教的な観点から避けられることも多いです。例えば、カトリック教会は自然な妊娠を尊重するため、避妊を奨励しない立場を取っています。

その結果、フィリピンではシングルマザーが多く、これは社会問題にもなっています。貧困層において、計画的な家族計画が難しいため、多くの女性が子供を一人で育てざるを得ない状況に陥っており、これが貧困の連鎖を生んでいる要因の一つです。外国人としてフィリピン人と交際する場合、この避妊に関する宗教的背景も理解しておくことが大切です。

5. クリスマスは1年で最大のイベント:フィリピンのホリデースピリット

日本では、クリスマスは主にカップルのためのイベントというイメージが強いですが、フィリピンでは家族や友人との絆を深める最大のイベントです。12月になると、家族、会社、友人などと何度もクリスマスパーティーが開かれ、1年を通じて最も重要な祝祭シーズンとなります。

フィリピンでは「Ber Month」と呼ばれる9月から12月までの期間が、クリスマスシーズンとされ、街中には早くからクリスマスの装飾が施され、賑やかな雰囲気が漂います。この時期に留学に行かれる方は、特別なイベントが数多く行われますので是非積極的に参加してみてくだださい。日本では体験できないクリスマスがそこにあります。

6. 宗教的イベントや日常生活への影響

フィリピンでは、宗教が生活の多くの場面で重要な役割を果たしています。例えば、宗教的な祝日には多くの店やオフィスが閉まり、場所によっては街全体が静けさに包まれることもあります。特に「聖週間(ホーリーウィーク)」と呼ばれるイースター前の1週間は、フィリピン全土で祝われ、多くの人が教会に集まり、祈りを捧げます。この期間中は、多くの企業や公共サービスが一時的に停止し、旅行や生活に影響を与えることがあります。

また、食事の前に祈りを捧げる家庭も多く、フィリピンでは宗教的な儀式が日常生活に密接に結びついています。特に家族と一緒に食事をする際は、祈りの時間に敬意を示し、参加することが求められる場合もあります。

まとめ:文化の違いを理解して、フィリピン留学をより充実させよう

フィリピンでの留学を成功させるためには、宗教や文化に対する理解を深めることが重要です。フィリピンはカトリック教の強い影響を受けており、離婚や中絶、避妊に関する法律や価値観は日本とは大きく異なります。また、クリスマスや宗教的行事が生活の中心にあり、フィリピン人との交流や生活にも影響を与えます。これらの違いを理解し、尊重することで、フィリピンでの留学生活をより楽しく、充実したものにすることができるでしょう。

フィリピンの文化や宗教に対してオープンマインドを持ち、異なる価値観を学び、受け入れることが、異文化交流の醍醐味です。フィリピンでの経験を通じて、新しい視点を得ることで、今後の人生にも大きな影響を与えることができるかもしれません。

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