近年では日本でも喫煙者が減ってきており、一度もタバコを吸ったことがない方や既に禁煙された方もたくさんいらっしゃると思います。
「フィリピンは発展途上国だからタバコに寛容に違いない」と考える人がいるかもしれません。その認識はもはや古いです。フィリピンの喫煙率は2023年のWHO調べによると22.9%と、日本の20.1%とさほど変わらない水準まで下がっています。
そのため、日本で肩身の狭い思いをしている喫煙者は、フィリピンでも厳しくなっているルールにより同じような思いをするかもしれません。この記事ではフィリピン留学における喫煙事情について解説します。
フィリピンのタバコ事情
以前はフィリピンはタバコに寛容な印象があり、さらに日本に比べてタバコも安価だったために、「禁煙してたけどフィリピンに来てまた吸うようになった」という日本人をよく見かけました。
2017年7月にドゥテルテ前大統領により、公共の場での喫煙が全面的に禁止されることになりました。加えて、タバコ税の急激な値上がりもあり喫煙率は大きく低下しています。
公共の場としてショッピングモール、レストランやカフェなど飲食店、整備された新興タウン内などは禁煙が徹底されています。これらは外国人留学生が立ち入る可能性が高い場所ですが、路上喫煙の取り締まりも行われるため注意が必要です。しかし、ローカルの路地などを歩くと、まだ路上喫煙している人を見かけることがあり、まだマナーがよいとは言えません。
入国時のタバコの持ち込み制限
成人年齢となる18歳以上であれば、下記の持ち込みが免税にて認められています。
紙巻タバコ | 400本(20箱) |
葉巻 | 50本 |
刻みタバコ | 250g |
加熱式タバコも紙巻タバコと同じ扱い
日本では、紙巻タバコは不可ですが、加熱式や電子タバコであれば許可される場所があります。しかし、フィリピンではドゥテルテ前大統領の方針により加熱式タバコも紙巻タバコも同じ扱いとなり公共の場では禁煙です。
しかし、政権が変わり規制緩和を目的とした法案が成立したことで今後は状況が変わる可能性があります。
タバコの値段
フィリピンではお店によりたばこの価格が変化します。もちろんブランドにもよって価格は変わりますが、1箱120〜170ペソ (約300〜約425円)程度となっており、日本と比べて安くなっています。
しかし、世界的に有名なマルボロでも、日本と味は全く異なるとされているため一概に比較はできません。
学校での喫煙について
喫煙所でのみ喫煙可
喫煙所が屋外に設けられており、そちらでのみ喫煙が可能です。
学生寮は禁煙ルームしかない
学生寮の室内は全室禁煙となっており、喫煙できるお部屋はありません。一般のホテルに滞在する外部寮においても禁煙ルームとなり、喫煙所を利用する必要があります。
また、室内やベランダなどで隠れて喫煙すると校則により罰則が課せられ、場合によってはクリーニング費等の損害賠償が請求される恐れがあります。火災につながる恐れもあるため、面倒でも指定された喫煙所でのみ吸うようにしてください。
エチケットに注意しよう
マンツーマンレッスンでは講師と至近距離で話すことになります。近年はタバコをまったく吸わない人の方が多くなったことから、タバコの臭いに敏感な人も多いです。そのため、タバコを嗜まれる方はエチケットに気を使うようにしてください。
フィリピン留学における喫煙事情についていかがだったでしょうか。
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