セブ留学の際に、高校生や大学生を中心にボランティア活動に興味があるという方が大勢いらっしゃいます。
近年では次々と高層のオフィスビルやコンドミニアム、ショッピングモールなどが建設され、その経済発展に注目を浴びるフィリピンですが、いまだ解決できない貧困問題が根強く残っており、外国人の我々が普段目にすることがない所では貧困に苦しむ人たちがいます。
生まれた時から豊かな社会が当たり前の私たちにとって、留学を期に貧困問題のリアルを実際に目で見るのは、強烈な経験ではありますが、様々な点で大きな学びがある行為です。
フィリピンの貧困問題に手を差し伸べる活動をしている日本人ボランティア団体がいくつかあります。成果が上がる留学のスタッフはセブに8年間住んでいたことがあり、複数のボランティア団体と交流を続けてきました。その中の一つ、教育系ボランティア団体である DAREDEMO HERO (ダレデモヒーロー) がとても感銘を受ける活動をしており、紹介させて頂きます。
ボランティア団体「DAREDEMO HERO」とは
DAREDEMO HEROは、貧困問題を根本的に解決するべく、以下の3つを柱に長年セブに根付いた活動をしている団体です。
- 奨学生に対する支援
- 地域支援
- 文化交流
現在、代表を務めている内山順子さんは元々は公務員でしたが、2013年の超大型台風ヨランダの被災地支援のためにボランティアとしてセブを訪れました。その際に目の当たりにした光景、フィリピン人との出会い、支援活動を通してフィリピンへの社会貢献ができないかと考え抜いた結果、公務員という安定した仕事を辞めてまでボランティア活動を行っている方です。ボランティア活動は収入ゼロのため、昼間は他の仕事をして生活費を稼ぎ、仕事以外の時間はボランティア活動という大変なご苦労の中、長年ご活躍をされています。
この団体の活動で、私が感銘を受けたのが貧困を本気で無くすのであれば、短期的なサポートだけではなく、長期的な教育や人材育成こそ必要であると考えている点です。
確かに目の前の困っている人に食べ物や衣類を分け与えるボランティア活動により短期的にその人は救うことはできるでしょう。しかし、時間が経てばまた同じ状況に陥ってしまうようであれば、根本的な貧困対策ができているとは言えません。どうやって人の助けを得ることなく社会で生きていけるようにするかという自立支援こそ、貧困を根本から無くす必要不可欠な要素であることは間違いがないことです。
奨学生がいずれ社会のリーダーとなる
DAREDEMO HIROは貧困ゆえに教育機会を得られなかった子どもたちを奨学生としてサポートしています。サポートによってチャンスを得た子どもたちの教育へのモチベーションは非常に高く、次々と優秀な成績を残して社会に出ていきます。近い将来、彼らが社会的な成功を得たり、様々な分野でリーダーになることで、彼らが自らの手で貧困問題を解決することが団体の最終目的になっています。
教育の大切さ、貧困問題への理解を考えるチャンス
世界中に蔓延る貧困問題はとても複雑です。ただ困っている人を助けようという表層的なサポートだけでは、100年経っても問題は解決しないと言われているほどです。
豊かな社会に生まれた人にとっては、生まれた国や家庭により多くのチャンスを得ることになります。高等教育まで受けることができるのは当たり前ではありません。両親が理性的かつ理知的で子供をより良い方向に導いてくれることは当たり前ではありません。
DAREDEMO HIROの活動をのぞき見ることで、改めて教育の価値を知り、貧困問題をより深く理解することができます。これは、教科書やインターネットでは学ぶことができないリアルな経験で、あなたの人生観に大きな衝撃を与えてくれるでしょう。
ボランティア見学・参加をご希望の方
セブ留学中に見学を含むボランティア活動に参加してみたい方は、お気軽にお問い合わせください。
どの語学学校に在籍していても、週末を利用して見学やスタディツアーに参加することができます。なお、セブにはDAREDEMO HERO以外にも日本人が運営するボランティア団体があり、ご都合に合わせてそちらのご紹介も可能です。
ただし、ボランティアは必要に応じて行われるもので、あくまで支援を受ける人たちありきで、ボランティアに参加する側の都合で行われるものではありません。そのため、時期によりボランティア団体が参加者の受け入れを制限を設けていることがあり、タイミングが悪く参加できないこともありますので、あらかじめご了承ください。
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NPO法人DAREDEMO HEROはフィリピンセブ島にある海外国際ボランティア団体です。貧困層の子どもに教育機会を提供し、未来のリーダーを育てる。教育だけでなく、スラム街での栄養指導、農村へのマイク…