いつでもどこでもインターネットに繋がった生活を可能にしたスマートフォンは、今では欠かすことができない存在です。
SIMフリーのスマートフォンが主流となったことで、フィリピン留学においても現地の通信会社のプリペイドSIMを導入して、日本と同様にどこでもインターネットができる環境が実現できるようになりました。
- 外出中も地図アプリやWEB検索で調べたりできる
- いつでもLINEなどSNSが利用できる
- 学校のWi-Fiの調子が悪い時でもインターネットが使える
しかし、プリペイドSIMの導入は、何を購入してどのように設定すればよいか分からない人も多いとは思います。
この記事ではSIMカードの購入から、利用料金のチャージの方法、そしてデータプランの購入までの一連の流れをまとめました。是非、フィリピンでもスマートフォンをお得な料金で使いたい方は参考にしてください。
2023年からはフィリピンではプリペイドSIMの利用に際して、個人情報の登録が必要になりました。この記事は2023年11月の情報となり、個人情報の登録に対応しています。
なお、通信会社により予告なく手続き内容が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
海外でもスマートフォンがあれば、地図アプリや翻訳アプリを使って、現地の情報を集めることができるので…
海外でもスマートフォンがあれば、地図アプリや翻訳アプリを使って、現地の情報を集めることができるのでとても便利ですよね。学校のWi-Fiを使うこともできますが、日本と変わらない便利さを求めるなら、外出…
1. フィリピンのSIMを使うには、SIMフリースマホが必要
日本で使用している通信会社のSIMカードの代わりに、フィリピンで購入したSIMカードをセットとすることで、現地の通信会社で通話やインターネットを利用することができます。
これができるのは、ご利用のスマートフォンが“SIMフリースマホ”である必要があります。SIMフリースマホとは、SIMカードを入れ替えることで自由に通信会社を変更できるスマートフォンを指し、近年発売されたものはほぼ該当します。
SIMロックに注意
docomo・au・Softbankなどの通信会社から発売されたスマートフォンの内、2021年9月以前に発売されたモデルはSIMロックがかかっている可能性があり、他社の回線が利用できません。SIMロックがかけられたスマホはSIMロックの解除をすることで海外でも利用できます。
2. SIMカードはショッピングモールで購入できる
ショッピングモールに行くと、“Loading Station”などの名称で、通信会社のSIMカードや通信費支払いに使うプリペイドカードを取り扱う店舗があります。店員に尋ねると購入が必要なものは教えてくれ、SIMカードのスマホへの挿入などもやってくれることが多いです。
フィリピンの通信会社は複数ありますが、Smart社とGlobe社のいずれかを選べば問題ないでしょう。今回は最大手のSmart社のSIMカードを購入しました。
購入するもの
- SIMカード
回線や端末を識別するICチップが付いたカードでスマートフォンに挿入して使用します。 - プリペイドカード (ローディングカード)
通信費をチャージするために使用します。必ずSIMカードと同じ通信会社のものを購入してください。
Smart社のSIMカードを導入することで、Smart社の回線に接続できるようになります。ただし、料金を事前にチャージして使用するプリペイド式のため、SIMをスマートフォンに入れただけではインターネットや通話はできません。
今回購入したSIMカードは80ペソです。このSIMカードは特典でデータ容量が5GBついてきましたが、有効期限が4日間しか使えないおまけ程度のものです。
3. SIMの登録方法
パッケージを開けるとICチップが付いたSIMカードが入っています。
3-1. SIMカードをセットする
普段日本で使っているSIMカードと入れ替えます。取り外した日本のSIMカードは、パッケージにセロテープで貼り付けるなどして紛失しないように注意してください。
SIMカードは3種類のサイズ (標準SIM、microSIM、nanoSIM)が存在し、スマートフォンによって使用できるサイズは異なります。この商品の場合、いずれのサイズでも使用できるもので、必要なSIMのサイズに切り取った後にスマートフォンにセットしてください。
なお、SIMカードの交換にはカードを挿入するスロットルを開けるためのSIMピンと呼ばれる工具が必要です。お持ちでない場合や分からない場合は、お店のスタッフにSIM交換をお願いしてください。
従来のカード式のSIM以外に、近年ではeSIMと呼ばれる物理的なカードを用いないSIMもあります。日本でeSIMを利用している場合は、フィリピンのSIMをセットした後、設定画面で利用する回線を指定してください。
3-2. 登録作業の開始
SIMカードのセットが完了したら、SIMカードのパッケージ裏側にあるQRコードを読み込み登録作業を開始します。
インターネットに接続して登録作業を行う必要があるため、Wi-Fiが使える環境で作業を行ってください。今回、私はWi-Fiがなかったため、店員に相談したところ店舗のWi-Fiに繋いでくれました。
登録作業には下記の情報が必要になるため、事前にご準備ください。
- パスポート
- フィリピンでの住所を証明する書類
留学生は学校の住所を利用しますので、住所が書かれた入学許可証を準備してください。 - 出国便のeチケット控え
書類の画像をアップロードする形で登録することになるため、各書類はあらかじめ写真撮影しておくとよいでしょう。
今回、短期出張での滞在だったため、2 の住所を証明する書類が特にありませんでした。そのため、滞在先から発行された領収書を提出しましたが問題ありませんでした。自動認識でチェックしているようですが、提出の目的からいって住所と氏名が確認できるものである必要がありそうです。
3-3. 登録作業の完了
登録が完了すると下記のページが表示され、SIMが使えるようになります。
登録作業に要する時間は、書類の準備ができていれば3分程度です。万が一、うまくできない場合は学校のスタッフや先輩に相談してください。
4. 通信費のチャージ方法
SIMの登録だけでは、インターネットが使える状態にはなりません。
料金前払いのプリペイド式のサービスのため、通信費のチャージ (ロード)を行います。利用したい額面のプリペイドカード (ローディングカード)を購入しチャージします。チャージ額がなくなったら、再度プリペイドカードを購入してチャージして利用します。
4-1. 購入するプリペイドカード (ローディングカード)
プリペイドカードの額面 | 1ヶ月の利用目安 |
---|---|
100ペソ | 外出中は最低限のはネット接続しかしない人 |
300ペソ | 移動中も積極的にネット接続しWEB検索やSNS閲覧をしたい人 |
500ペソ | 外出中も動画を見たいヘビーユーザーもしくは滞在期間が2ヶ月以上の人 |
複数のプリペイドカードを購入しても構いません。例えば、600ペソ分欲しい場合は、500ペソと100ペソの2枚を購入しましょう。後ほど購入が必要になるデータプランを確認しておき、いくら分必要か判断することをオススメします。
フィリピンでは語学学校の校舎および学生寮、レストランやカフェなどでフリーWi-Fiが提供されていることが多いです。そのため、外出中やWi-Fiがうまく接続できないような場合に限って利用することで通信費を節約できます。
4-2. 通信費をチャージする
購入したプリペイドカードの裏側は下の写真のようになっており、PINの横にある銀色の部分コインで削るとPINコードが出てきます。
カード裏面にTO LOADと書かれていますが、この手順に従ってチャージ (ロード)を行います。
- PINコードを確認する
- 1510に続けてPINコードを入力し、通話ボタンを押す
- 自動音声かSMS (ショートメッセージ)にてチャージが成功したか案内
チャージ成功の案内がない場合は、誤ってPINコードを打ち込んだ可能性もあるため、再度行ってください。
※Smart社の場合です。他の通信会社の場合は操作が異なりますのでご注意ください。
5. アプリのインストールと通信プラン選択方法
次にスマートフォンにSmartのアプリをインストールし、新規アカウントを作ります。
iOSとAndroidともにアプリが提供されており、下記のリンクからダウンロードできます。
This is the Smart app, formerly Gigalife! Your ga…
This is the Smart app, formerly Gigalife! Your gateway to live more today! Discover and enjoy your …
The only app for Smart, Signature, Infinity, Bro, …
The only app for Smart, Signature, Infinity, Bro, TNT & PLDT Prepaid Home WiFi.
作成したアカウントでログインをすると下記のような画面になり、以下のようなことが可能になります。
- チャージ (ロード)した金額や有効期限の確認
- データプランを選択し購入
- データ使用量の確認
データプランは8つの四角形のアイコンが並んでいるところで選択できます。
通信できるデータ容量はいずれも付属しますが、プランによって通話無制限、SMS無制限、Tiktok / Youtube / Instagram無制限などがセットで付いてきます。データ容量だけあればよいという場合は、 “ALL DATA”から選ぶのがオススメです。
また、有効期限にも注意が必要です。データ容量が少ないプランは有効期限も短く、多いプランは1ヶ月使用できます。
“ALL DATA”の代表的プラン
データ容量 | 有効期限 | 料金 |
---|---|---|
2GB | 3日間 | 50ペソ |
6GB | 7日間 | 99ペソ |
24GB | 30日間 | 299ペソ |
希望のデータプランを選択したら、決定ボタンを押してください。すぐにインターネットが利用可能になります。
最初はやや難しく思えるかもしれませんが、一度やっておくと二度目からは簡単にできるようになります。
6. 分からないことがあったら
このプリペイド式での利用方法は、現地のフィリピン人だけでなく、多くの留学生や学校スタッフも利用しています。
そのため、分からないことがあればSIMカードとプリペイドカードを購入した店舗にて教えてもらうか、先輩留学生や学校スタッフに尋ねても教えてくれます。初めてのSIM購入の際は、先輩留学生に付き添ってもらうと間違いがないかもしれません。
フィリピンでのSIM開通手続きについて、いかがだったでしょうか。
成果が上がる留学では、どこよりも詳しい知識と豊富な経験をもとにプロの目線から失敗のない留学プランをご提案します。どんな質問やご相談、資料のご要望でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。