フィリピンではマニラの一部のエリアを除いて鉄道が整備されていません。さらに乗り合いバスのジプニーは外国人にはルートや乗り方が不親切で分かりにくく利用しづらいものになっています。
そのため、留学生の移動手段はもっぱらタクシーです。
- タクシーがなかなかつかまらない
- 大通りではないのでタクシーが来ない
- 行き先をちゃんと伝えられるか不安
- 運賃をぼったくられないか心配
以前は流しのタクシーをつかまえるのは容易でしたが、急速な経済成長の影響によりタクシー利用者が増加し、ラッシュや雨天時にはなかなかタクシーがつかまらないことが増えています。
そこで、フィリピンに限らず東南アジアでマストといってもよいアプリ “Grab (グラブ)”。タクシー、フードデリバリーなどを手配できるサービスですが、タクシーを呼ぶために使う分には日本のタクシー配車アプリGOをイメージすると分かりやすいでしょう。
しかし、海外のアプリのため、利用方法に不安があるかもしれません。この記事ではGrabアプリの導入方法と、実際の使い方について解説します。
1. Grabを使うメリット
1-1. タクシーをつかまえるのが容易に
従来の方法では、道端で通るタクシーに手を上げて停車を促すしかありませんでしたが、ラッシュ時は既に乗客を乗せているタクシーばかりだったり、そもそもタクシーが来ない通りにいることもあり、10分以上道端で待たなければならないこともありました。
Grabアプリであれば屋内で配車予約を行えますし、予約確定後もタクシーが到着するまで待機することができるのです。
1-2. 道に迷う心配が少なくなる
事前に乗車地点と目的地を登録するために、自分の居場所が正確に理解できていなくてもタクシーを呼ぶことができ、不慣れな海外でこそ役立ちます。
さらに目的地も事前にドライバーに伝わるため、口頭で言ってなかなか伝わらないというストレスからも解放されます。特に住所に番地がないフィリピンでは、ショッピングモールやホテルなど知名度のある目的地以外は、ピンポイントで場所を指定することが難しく、ドライバーに指示を出しながら目的地にたどり着くことも多いです。
Grabアプリであれば、地図からピンポイントで目的地を細かく指定でき、ドライバーとも共有されます。このため、道に迷う心配はほぼなくなります。
1-3. 乗車前に料金が分かる
Grabアプリでは乗車地と目的地を指定すると、運賃が表示される仕組みになっています。
配車できる車の種類 | 特徴 | 料金 |
---|---|---|
GrabTaxi | ・通常のタクシー ・車両は当たり外れがある | ・タクシーメーターで確定 ・予約時には予想額が表示 |
GrabCar | ・一般車を利用するライドシェア ・比較的きれいな車が多い | ・予約時に確定 |
1-4. オンライン決済も可能
支払い方法は現金以外にもクレジットカードや現地の電子マネーが利用できます。
フィリピンのタクシーはお釣りの準備ができていないことが多く、乗車前に小額紙幣や硬貨を用意しておかなければなりません。Grabアプリにクレジットカードを登録しておけば、オンラインで決済ができお釣りを用意するストレスから解放されます。
1-5. ドライバーを評価できる
タクシーはまだしも一般車を利用するライドシェア (GrabCar) は、日本にはないサービスのため不安に思うかもしれません。
Grabでは利用後にドライバーを五段階で評価でき、レビューを残すこともできます。事前に評価を確認することもできるため、評判の悪いドライバーを避けたりすることができます。
2. 利用のための準備
2-1. アプリのインストール
ご利用のスマートフォンに合わせてGrabアプリをインストールしてください。
iOS版はこちら
Get everything you need with Grab — the leading r…
Get everything you need with Grab — the leading ride-hailing, taxi, food delivery, and grocery app …
android版はこちら
2-2. アカウントを作成する
携帯電話番号でのSMS認証が必要です。
日本の携帯電話番号にてアカウント作成する場合は日本にいる時に、フィリピンの携帯電話番号を用いる場合はフィリピンで作業を行うようにしてください。異なる国で登録作業を行うとSMSの受信がうまくいかず、登録作業ができないことがあります。
- ホーム画面の新規登録から入る
- 携帯電話の番号を入力する (国番号と最初の0を除いた番号)
- 入力した電話番号ににSMS (ショートメッセージ)にて認証コードが送付
- 認証コードをGrabアプリに入力
- 名前やメールアドレスなどを登録
2-3. GPS機能とインターネット環境は必須
GrabアプリはiPhone、androidスマホともに利用できますが、GPS機能 (位置情報)とインターネットへの接続が必要です。
ご利用の携帯電話会社の国際ローミングにてインターネット接続 (モバイル通信)することも可能ですが、利用料金が高額だったり、利用できる通信容量が少ないことがあるため事前にご確認ください。国際ローミングでの利用に支障がある場合は、現地のSIMを導入することをオススメします。
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3. 実際にタクシーを呼んでみる
3-1. 配車を予約する
タクシーの配車はホーム画面の「Car」を選択します。
- 目的地の設定
「どこへ?」に目的地を英語で入力します。候補が出ますので選択し、地図のピンの位置に誤りがないか確認してください。最初から右上にある地図から目的地を設定することもできます。
ー 乗車地の設定
通常、GPSにて現在地が表示されますが、乗車地点を設定してください。
乗車地点 (ピックアップポイント)が分かりにくい場所の時は、ドライバーに指示を出すこともできます。自分の身なりや場所などについて簡単な英語でメモを入力してください。
ー 車のタイプ、支払い方法の選択して予約
複数のタイプが候補にあがりますので選択してください。
- GrabTaxi
通常のタクシーです。記載されている料金は予想で、実際の料金はメーターで確定します。 - GrabShare
一般車両のライドシェアで同じ方向へ向かう人と相乗りします。この時点で料金は確定しますが、相乗りする人がいない場合は高額になります。 - GrabCar
一般車両を利用するライドシェアで専用利用できます。乗車人数も記載されており、5~6人のグループで利用する時は“6-Seater”を選ぶとミニバンなどの大きい車になります。この時点で料金は確定します。
左下にある現金と書かれているところが支払い方法です。現金以外にもクレジットカード決済も選択できますので、希望する場合は事前にアプリに登録しておきましょう。
チェックポイント
✔ 目的地に誤りがないか?
✔ 乗車地に誤りがないか?
✔ 希望する車のタイプか?
✔ 支払い方法に誤りがないか?
問題なければ「予約する」を押します。
初回のみ顔認証がある場合がありますのでアプリの指示に従ってください。
3-2. 乗車する
ー 予約完了~迎車中
予約が成功すると、ドライバーの顔写真、氏名、評価、車両情報 (ナンバー、色、車種など) が表示されます。また、乗車地点へ向かっているタクシーの位置と所要予定時間が表示されます。
また、Grabアプリのチャット機能によってドライバーからメッセージが届いていることもあるので注意してください。
ー 乗車
事前に知らされる車両情報をもとに予約したタクシーに乗り込んでください。
- ドライバーから名前を確認されることがあります。
- 既に目的地をドライバーに知らせてあるため指示する必要はありませんが、確認のため尋ねられることがあります。
- GrabTaxiを利用した場合はメーターで料金が確定するため、メーターの起動を確認してください。
Grabアプリの利用方法について、いかがだったでしょうか。
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