近年ではセブ留学に次いで人気No.2の座を不動のものにしたバギオ留学。行った人は誰もが気に入る魅力的な街ですが、唯一にして最大のデメリットは、空港があるマニラと260kmも離れており、高速鉄道や飛行機といった便利な移動手段がないことです。
ちなみに260kmというと東京もしくは大阪から静岡県浜松市くらいの距離となり、これをバスで4~5時間かけて移動すると考えて頂ければ「結構遠いな」と誰もが感じると思います。
往路についてはマニラ空港より学校の車にて送迎がありますが、帰りについては各自で長距離バスに乗ってマニラ空港へ向かうのが一般的です。
- バスでの移動なんて不安だ
- 長時間の乗車は苦痛そう
一人で長距離の移動となると心配になる人も多いでしょう。そこで、この記事ではバギオからマニラ空港へ向かう際に、最も早くて快適な方法をご紹介します。
※2024年2月現在の情報となります。
マニラへ向かう2つのバス会社
バギオからマニラ空港へのアクセスに適した路線を運行するバス会社は以下の選択肢があります。
- Victory Liner
- Genesis Bus / Joy Bus
※GenesisとJoy Busはサービスブランド違いで、同一の会社が運行しています。
ほとんどの留学生はGenesis / Joy Busを利用しています。その理由として
- 途中でマニラ空港に停まる
- マニラ空港までノンストップの便がある
- 3列シート&トイレ付などの快適な車両
Victory Linerは価格が安い、本数が多く予約しやすいことがメリットですが、マニラ空港へ直行せず所要時間がかかること、終点のバスターミナルから空港へは別途移動があることから留学生は避ける傾向があります。そのため、Genesis / Joy Busが満席の場合の選択肢と考えるとよいでしょう。
チケットセンターで予約する
Genesis / Joy Busは人気が高いことから、乗車当日には売り切れていることがあります。2週間前から予約できるため、乗車日の1~2週間前までにチケットを予約しておくと安心です。
Genesis / Joy Busのチケットセンターは、ショッピングモールのSMシティから徒歩数分の距離にあります。タクシーで行く場合は「Genesis Bus」とか「Joybus Terminal」などと伝えてください。
こちらがチケットカウンター。Victory Linerのオフィスに比べて大変地味なたたずまいです。
昼間は30分〜1時間ほど待つことがあります。
こちらが時刻表です。これを見て乗車する便を決めたら申込書を記入し窓口職員に渡します。
- TIME|出発時刻
- DESTINATION|目的地
- VIA|経由地
- CLASSIFICATION|車両クラス
マニラ空港は、正式名称であるNinoy Aquino International Airportの略称である“NAIA”と表記されています。1~4の数字は複数あるターミナルの番号です。
目的地が“PASAY / NAIA 1,2,3,4”と書かれている便はマニラ空港の各ターミナルに停車しますが、続けて“VIA”と書かれているものは経由地があるため所要時間が余分にかかります。そのため、目的地が“PASAY / NAIA 1,2,3,4”とだけ書かれている便を選べば空港までノンストップのため最も便利です。
- 行き先が「PASAY / NAIA 1,2,3,4」とだけ記載
バギオ → マニラ空港各ターミナル → パサイ - 行き先が「PASAY / NAIA 1,2,3,4」に加え「VIA CUBAO」と記載
バギオ → キュバオ → マニラ空港各ターミナル → パサイ - 行き先が「CUBAO」とだけ記載
バギオ → キュバオ (空港まで行きません)
※CUBAOはマニラ首都圏のケソン市にあるバスターミナルです。
所要時間はマニラ首都圏における渋滞状況に左右されますが、4~5時間ほどが一般的です。ただし、夜行便は渋滞がまずないため4時間を切ることもあるようです。また、夜行便も豊富に走っているため、早朝のフライトであっても充分対応できます。
車両のクラスは複数あります。
- DELUX GENESIS
- JOYBUS PREMIER
どちらも横3列シート、トイレ付ですが、JOYBUS PREMIERはモニタ付きの最もグレードが高い車両が使われます。
こちらが料金表です。行き先と車両クラスで料金が異なっています。
前述の通り車両クラスが複数ありますが、出発時刻によって使用される車両が決まってきます。そのため車両クラスにこだわる場合は、出発時刻で妥協が求められます。
予約できると手書きのチケットが渡されます。日付と時刻、目的地に間違いがないか、その場で確認してください。
写真のチケットは、マニラ空港のターミナル3までのため「T3」と書かれています。座席はNo.8の席が指定されています。
料金はJOYBUS PREMIERで880ペソ (約2,300円)と4~5時間の乗車時間を考慮すると安いと感じるのではないでしょうか。
出発当日は30分前までにターミナルへ
チケットセンターと同じ場所がバス乗り場になっており、出発時刻の30分前までにチケットセンターの前に到着しなければならない規則になっています。
バス会社の職員 (白いシャツの男性もしくは青いシャツの女性)を見つけて、チケットを見せると乗るべきバスを案内してくれます。
早く着いた時は待合所で待つこともできます。
こちらのブルーの車体が美しいJoybus。日本の高速バスとさほど変わらないバスで移動できます。
これから各地へ出発するバスがずらりと並んでいるため、自分が乗車するバスがどれか分かりづらくなっています。
フロントガラスや乗降口付近に行き先や経由地が記載されています。また、バスの前には職員がいるので、チケットを見せて尋ねれば乗るべきバスを教えてくれます。
乗車の際はチケットを確認されるため、異なる行き先のバスに誤って乗車してしまうことはありません。また、スーツケースなど大きな荷物がある場合は職員にトランクに入れる旨を伝えましょう。
こちらがJOYBUS PREMIERの車内の様子。内装の色使いが南国フィリピンですね。
- 2+1の3列シート
- 前後のシートピッチも広い
- リクライニングシート
- パーソナルモニター
- ブランケット
- トイレ付
- Wi-Fi
前後左右ともに広々としており、さらにクッションも厚めなことから快適そのものです。
ノンストップでマニラ空港へ
JOYBUS PREMIERは、パーソナルモニターが設置されていますが、この時は残念ながら使えませんでした。
車内で快適に過ごすには、注意点がいくつかあります。
- マニラ空港までノンストップのため飲食物はあらかじめ用意しておくこと。
- トイレは紙が用意されているが、ないこともあるためティッシュを持っておくこと。
- エアコンがかなり強く効いているため、肌が露出しない服装で乗車すること。上は厚手のパーカーなど欲しいくらい寒いことがあります。
特に防寒対策は甘く見ないでください。ブランケットの貸出がされない場合もあるため、万全の服装で乗り込みましょう。
マニラ空港に到着
高原都市であるバギオから山道を1時間ほど下ると、農業が盛んな平野部をハイウェイで走り抜け、いよいよ世界第四位の人口を誇るマニラ首都圏に入ります。
平日の昼過ぎでしたが、首都圏のハイウェイでも走行スピードが落ちることはあっても停車してしまうような渋滞はありませんでした。
今回はセブ・パシフィック航空やANAが発着するターミナル3で降車です。この後、バスは他のターミナルに寄ってからパサイのバスターミナルへ向かうことになります。
フィリピンの長距離バスは車掌もいるので、降りる場所が不安な場合は教えてもらうとよいでしょう。
今回は平日の午前11時発の便でしたが、マニラ空港ターミナル3まで4時間半での到着です。バギオ在住の方によると、以前は懸念されたマニラ付近の渋滞は高速道路の充実により、かなり改善されたとのこと。
帰国時には何時までに空港に着く計画がよいのか
予定の飛行機に乗り遅れるのは避けなければなりませんが、バスは道路事情の影響を受けるため正確な時間が読みにくい交通機関です。
対策としては時間に余裕を持たせて到着する計画を立てるしかありません。
国際線出発時刻の約3時間前にマニラ空港に到着するように計画を立てると、バスの所要時間を約5時間と考えて、国際線出発時刻の8時間以上前にバギオを出発するバスを選ぶとよいでしょう。
バギオでの留学中には、学校のスタッフより適切なプランやチケットの買い方などを教えてもらうことは可能です。また、同じ帰国日となる留学生と一緒に空港へ向かうこともできます。
バギオの学校一覧はこちら
バギオ留学にはさまざまなタイプの学校がありますので、是非ご希望にあった学校を探してみてください。
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首都マニラから車で約4~6時間ほど(交通手段や道路事情により異なる)北上した場所にある高原都市。他都市に比べて標高が高いことから、一年を通じて涼しくエアコン不要の過ごしやすい気候が特徴で、夏季は政府機…
バギオからマニラ空港への長距離バスについて、いかがだったでしょうか。
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