セブは美しいビーチやリゾート地で有名なフィリピンの観光地であり、多くの留学生や旅行者が訪れています。しかし、海外である以上、特に安全面には十分な注意が必要です。セブは比較的安全な都市とされていますが、エリアによっては犯罪のリスクが高まる場所も存在します。今回は、セブで安全に過ごすために知っておくべき注意点や、犯罪に巻き込まれないための対策を紹介します。
セブで特に注意が必要なエリア
セブでの滞在中、特に気をつけたいエリアがいくつかあります。これらのエリアでは、スリやひったくりといった軽犯罪が発生しやすいとされています。以下の地域に足を運ぶ際は、特に注意を払いましょう。
1. コロン地区などの下町エリア
コロン地区はセブ市内の下町であり、安価な商品を手に入れることができるショッピングエリアでもあります。しかし、観光客が少ないことから、最近ではだいぶ治安が改善されたと言われていますが、まだ他と比べるとスリや詐欺といった犯罪が発生しやすい地域でもあります。特に夜間は避けるべきエリアと言えるでしょう。
2. マンゴーエリア（歓楽街）
マンゴーアベニューはバーやクラブが立ち並ぶ歓楽街として知られています。夜になると多くの人が集まりますが、それに伴い酔っぱらいや危険人物も増えるため、注意が必要です。歓楽街には不正な行為を行う者も多く、特に酔った観光客がターゲットになることがあります。
3. 人気のない暗いエリア
どんな都市でも同じですが、人気のない暗い路地やエリアは、犯罪の発生リスクが高まります。セブでも例外ではありません。できる限り、明るくて人通りの多いエリアを歩くようにしましょう。特に女性の一人歩きは避け、夜間はタクシーを利用するなど、安全を最優先に行動しましょう。
4. ジプニー
セブの代表的な公共交通機関であるジプニーは、安価に移動できる便利な手段です。しかし、ジプニー内ではスリが多発しており、特に混雑時には注意が必要です。財布や貴重品は前方に持ち、バッグはしっかり抱えて乗車することをおすすめします。留学生はなるべく利用しないようにしてください。
犯罪に巻き込まれないための具体的な対策
犯罪に巻き込まれないためには、日常的にできる防犯対策を実践することが大切です。以下は、セブ滞在中に特に注意しておきたいポイントです。
1. 高価なアクセサリーや時計を身に付けない
観光客は犯罪者の格好のターゲットになりますが、その中でも特に高価なアクセサリーや時計を身に付けていると狙われやすくなります。セブ滞在中は、派手なジュエリーや高価な時計は身に付けないようにし、必要最低限の貴重品だけを持ち歩くようにしましょう。
2. 小銭入りの財布を持ち歩く
万が一、強盗に襲われた場合は、抵抗せずに財布を渡すことが最善です。安全を最優先に考え、相手に抵抗しないことが重要です。そのため、できれば小銭の入った財布を別に持ち歩くとよいでしょう。実際に必要な金額だけを小さな財布に入れておくことで、被害を最小限に抑えることができます。
3. 歩きスマホは厳禁
セブでは、歩きながらスマートフォンを操作していると、ひったくりやスリの被害に遭いやすくなります。スマートフォンは狙われやすい貴重品の一つですので、外で使用する際は周囲の状況に十分注意を払いましょう。また、移動中にスマートフォンを取り出すのは避け、必要なときだけ安全な場所で確認するようにしましょう。
4. タクシーやGrab（配車アプリ）を活用する
セブでは、夜間の一人歩きは避け、タクシーやGrabを活用することが推奨されます。また、タクシーに乗る際は、必ずメーターを使っているか確認し、運転手に直接お金を見せないようにしましょう。Grabはクレジットカードと紐づけておくと現金のやり取りなく精算できるのでおすすめです。
5. 不要な外出は避ける
特に夜遅くに不要な外出を避けることは、防犯の基本です。歓楽街や人通りの少ないエリアは犯罪のリスクが高まるため、用事がない限りは外出を控え、学生寮やホテルなど安全な場所にいることが賢明です。友人と一緒に行動することで、リスクを減らすこともできます。
万が一犯罪に巻き込まれたときの対応策
どんなに注意していても、予期せぬトラブルに巻き込まれることがあります。そんな場合の対応策を事前に知っておくことは、冷静に対処するために重要です。
1. 強盗に遭遇した場合
強盗に遭遇した際は、決して抵抗せず、相手の要求に従うことが最優先です。命を守るためにも、財布や持ち物を渡すようにし、相手を刺激しないよう冷静に行動しましょう。また、そのために前述のように、小銭入りの財布を用意しておくことが効果的です。
2. スマホや貴重品を盗まれた場合
スマートフォンや貴重品を盗まれた場合は、すぐに最寄りの警察署に報告し盗難届を提出し盗難証明書を発行してもらいましょう。盗難保険を利用する際にはこちらの証明書が必要になります。
また、スマートフォンに盗難対策のアプリをインストールしておくと、追跡やデータの保護が可能になります。ただし、追跡は深追いすると犯罪者の溜まり場などに入ってしまうこともあるので、実際に慣れない場所に行く場合は地元のことをよく知る人と行動してください。
3. トラブルに遭った場合の現地サポート
セブ滞在中にトラブルに遭った場合は、学校のスタッフや滞在先のホテルや現地の旅行会社、領事館に連絡することが重要です。特に、言語に不安がある場合は、現地のサポートを頼ることで迅速な対応が可能となります。
まとめ
セブは美しい観光地として多くの魅力を持っていますが、海外であることを忘れず、常に安全に対する意識を持つことが大切です。特に、コロン地区やマンゴーエリアなどの危険エリアに足を運ぶ際は、細心の注意を払い、犯罪に巻き込まれないようにしましょう。また、万が一トラブルに巻き込まれた場合でも、冷静に対応するための準備をしておくことが重要です。
セブでの滞在を安全かつ楽しいものにするため、この記事で紹介した対策を実践し、充実した留学や旅行を楽しんでください。
