フィリピン留学は1日8時間授業、しかもその多くがマンツーマンのため、初級者でも安心して参加できると非常に人気が高い留学地になっています。
しかし、後悔したという声も少なからず聞こえてきます。
- 英語力が期待していたより伸びなかった
- 思っていたのと違い満足度が低かった
もちろん、後悔をするポイントは人それぞれですが、その多くは事前にそのポイントを知っておけば避けられたことが多いのも事実です。
この記事では、その後悔につながる原因と解決策を解説します。
1. フィリピン留学を後悔することになる原因
1-1. 留学すれば英語力は自然と上がると思っている
日本ではまだまだ「海外に1年行っていました」と言うと「では英語はペラペラですね」と言われることが多いです。海外に行けば、英語圏に行けば自然と英語力は上がるだろうと考えている人はまだまだ多いです。
そのため、留学に行けば自然と勉強もできて、英語力が上がると漠然と考えている人が多くいるのも事実でしょう。
しかし、言語習得の研究によると英語のシャワーを浴びるだけで英語力が上がるのは10歳までで、大人は英語力を伸ばすには理論的な学習が必須となります。つまり、単に英語環境に身を置いただけでは英語力は上がりません。
1-2. 英語力ゼロの状態で留学してしまう
フィリピン留学は初級者でも安心して留学できますし、英語力ゼロの方でも参加すること自体は可能です。留学エージェントの中に契約を取るために「英語力ゼロでも何の問題ありません」と言うこともあるのですが、長年留学に携わってきた立場から言うとまったくオススメできません。
フィリピン人の先生は基本的に日本語はできません。基礎文法を教えるにも、例えば動詞なら“verb”、形容詞なら“adjective”と英語を使って説明が最初から行われます。あまりに英語力が低すぎると最初の1ヶ月程度はほぼ授業内容が理解できない、そもそも先生に分からないことすら質問ができなくて、心が折れてしまうことも起こります。
1-3. 授業時間が多いほど英語力が伸びると思っている
フィリピン留学の大きな特徴は1日8時間ほどの長時間授業です。授業時間が多いコースの方が料金も高いため、授業時間が多いコースの方が英語力が伸ばせるイメージが強くなっています。一度きりの留学ということでケチケチせずに高価な授業時間が多いコースを希望する人も多いです。
大学受験で1日8時間以上の勉強したことがある方もいると思いますが、あれと同じ学習を今できるか想像してみてください。
夕方には頭が疲弊してしまい、集中して授業を受けるのも難しくなっている人も出てきます。
1-4. 自習・復習をしない
勘違いされていることも多いのですが、英語力が上がるのは授業中ではなく、復習の時間です。
授業中は学んだことは短期記憶となり、それを復習することで長期記憶化することができます。人間の記憶は何もしないと24時間で74%のことを忘れるとされています。
つまり、1日8時間の授業を受けても、復習をしなければ次の日には6時間分の記憶は失われてしまうのです！しかも綺麗に6時間分が消えるのではなくランダムに消えていくので、せっかく翌日の授業を受けても体系だてた知識の積み重ねができません。授業は真面目に受けていたのに英語力が上がらなかったという人は、ほぼこれが原因と言ってもよいでしょう。
1-5. 学校を選ぶ基準が料金である
留学費用をとにかく抑えたいので、学校はとにかく安いところを選ぼう。そのように考える方も一定数いますが、目的や希望を満たせないような安かろう悪かろうな学校を選んでしまっては意味がありません。
もちろん価格が高い学校が一概に良いというわけではありませんが、料金以外の希望するポイントが満たせるかしっかり考慮しないと、想像していた留学とは程遠いものになってしまいます。
留学において学校とのミスマッチほど悲惨なことはありません。わずか数万円ケチっただけで留学全体を後悔する羽目になることは避けなければなりません。
2. 留学を失敗させないための対策
2-1. 明確な目標を立てる
学習を継続していけば、必ずスランプや中だるみが起こります。周りからに誘惑で勉強から気持ちが離れてしまうことも珍しくありません。
そのような時に目標がしっかり定まっていれば、自分のやるべきことや、時間の使い方を修正でき、また自分の成長も把握しやすくなることからモチベーションを上げることにつながります。
目標はどんなものでも構いませんが、なるべく具体的に数字やイメージしやすいものに落とし込むことが重要です。
- TOEIC750点以上のスコアをとる
- 英語の映画の字幕なしで楽しめるようになる
- 海外旅行で困らない英語力をつける
- 外国人のパートナーを作る
人に伝えるものではないので、自分の中にあるリアルな希望を目標とすると良いでしょう。
フィリピン留学は1日8時間授業、しかもその多くがマンツーマンのため、初級者でも安心して参加できると…
フィリピン留学は1日8時間授業、しかもその多くがマンツーマンのため、初級者でも安心して参加できると非常に人気が高い留学地になっています。 しかし、後悔したという声も少なからず聞こえてきます。 …
2-2. 事前学習を行う
英語力不足で時間を無駄にしないためにも、初級者の人ほど出発前から学習を開始するようにしてください。基礎となる英語知識があるだけで現地でに授業をスムーズに進めることができるようになります。
基礎単語や文法の勉強は絶対に避けられなく、日本でも十分にできるので、留学までの間は事前学習をされることをオススメします。
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2-3. コース選びは基本コースで十分
学校は複数のコースを設定していますが、ついついもっと授業時間が長いコースの方が良いと思いがちです。
授業に加えて自習をすると考えると、多すぎる授業は残念ながら、ただ疲れるだけで決して効率の良い学習は実現できません。
よくあるのが、「せっかくお金を払ったのだからもったいない」と疲れ切って集中力もない状態で授業を受けることです。これでは「授業を受けることが目的」になるという本末転倒な発想です。無理して受講するのならば、欠席して昼寝してリフレッシュした方がその後の学習に役立つことでしょう。
英語力を身につけることができるかは自習・復習にかかっていると言っても過言ではありません。毎日自習のための時間と気力を確保ができる適度な基本コースで十分なのです。
2-4. 学校は留学の目的を達成できる選択をする
留学費用を抑えたいと思うこと自体は問題ありません。ただし、それはあなたの留学の目標が達成されることが条件となります。
留学の目標が「安い学校に通う」と言う人はおらず、目標は別にあるはずです。その条件をクリアできる学校の中から費用の安い学校を選ぶという流れが正解です。
留学相談をする際に最初から「とにかく費用を抑えたいので安い学校を教えてください」という感じで相談されると、エージェントも料金の安さだけを見た提案をしてしまうため、その他の要素でまったく希望や目標が叶わないというミスマッチが起きるリスクが高まります。
いくら料金が安いといっても半額になるわけではありません。留学は人生でそう何度もできるわけではないので、希望や目標を達成できる学校を選ぶことを大事にしてください。
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