フィリピン留学ブログ

フィリピン留学の進化:過去15年でここまで変わった!今からは信じられないあの頃のフィリピン留学の状況

今やフィリピン留学は、留学業界で欧米留学と肩を並べる知名度と人気を誇ります。しかし、ほんの15年ほど前までは、フィリピン留学は全く別の姿でした。当時、フィリピン留学は「安いけど怪しい」などと見られ、信頼性に欠けるイメージが強く、欧米留学業界からは嫌われる存在でした。

今回は、フィリピン留学がどのように進化してきたのか、過去と現在を比較しながら、その劇的な変化を振り返ります。

1. フィリピンは「危険な国」だと思われていた

過去の状況

フィリピンに対する当時のイメージは、「治安が悪い国」 というものが大半を占めていました。犯罪が多い、麻薬が蔓延している、誘拐事件が起こりやすい、といった否定的な報道が繰り返され、特に親世代は子どもをそんな国に留学させることに大きな抵抗感を持っていました。当時、フィリピンの具体的な都市名や観光地の名前よりも、まず「危ない場所」という印象が先行していたのです。

フィリピン留学カウンセリング後のエピソード
例えば、当社がフィリピン留学に参入した2009年当初。フィリピン留学のカウンセリングを行い、学生さんが留学に興味をもち申し込んだとしても後で親御さんから「そんな危険な国には絶対行かせない」というキャンセルの連絡が来ることが頻繁にありました。多くの親御さんは、実際のフィリピンの治安状況を把握できていないので、治安に対する漠然とした懸念が非常に大きかったのです。

現在の状況

今では、特にセブ島やマニラなどの主要都市は観光客が多数訪れる人気エリアとなり、数多くのマスコミが紹介するようになりフィリピン全体のイメージも大きく改善されています。フィリピン政府も観光産業に力を入れ、外国人にとって安全で快適な環境作りを進めてきました。その結果、親御さんからの「フィリピンは危険」という反応もほとんど聞かれなくなり、安心して留学に送り出すケースが増加しています。

また、留学エージェントも現地の安全情報を詳しく提供するようになり、カウンセリング時に具体的な治安の話をすることで、不安を払拭できるようになりました。留学中の安全対策も強化され、学校のキャンパスにはセキュリティが配置されていることや、24時間体制のサポートが整っている点も、親御さんにとって安心材料となっています。

2. 韓国人学生が99%を占めていた

過去の状況

フィリピン留学の黎明期は、ほとんどが韓国人学生によって占められていました。フィリピン留学は1990年代に韓国人によって始まり、当初は韓国人のために設立された学校がほとんどだったためです。韓国の留学エージェントがフィリピンに進出し、韓国人スタッフと韓国人学生が中心となって運営していたため、日本人の存在はほとんど感じられませんでした。

ですから、授業以外は韓国語しか聞こえてこないなんてことも珍しくありませんでした。授業は英語で行われるものの、生活面では韓国語がメインのコミュニケーション手段で、日本人学生は孤立感を感じやすいなんてこともよく耳にしました。

日本人学生の孤立感
韓国人学生が圧倒的に多いため、日本人が少数派として学校内で疎外感を感じることもあったのは事実です。社交的な学生さん韓国の学生とも気軽に交流したりしていましたが、シャイな日本人の学生さんは交流を図る機会が少なく、また学校内の文化も韓国色が強く、日本人が馴染むのに時間がかかるという問題もありました。

現在の状況

現在では、日本人学生の数が飛躍的に増加し、韓国以外の台湾、ベトナム、中国などのアジア諸国やサウジアラビアを中心に中東からの学生も増え、多国籍な環境が整っています。日本人スタッフが常駐する学校も増え、英語だけでなく日本語でのサポートも受けられるようになりました。また、国際的な学生交流が盛んで、異文化交流を通じて他国の学生と切磋琢磨することが可能になっています。

3. 食事が辛すぎて日本人には合わなかった

過去の状況

かつてのフィリピン留学で一つの大きな問題だったのが、食事の辛さでした。フィリピンの語学学校では、韓国人学生が多かったため、食事も韓国風のメニューが主流で、辛い料理が頻繁に提供されていました。日本人学生にとって、食べられないほどの辛い料理も多く、留学生活を送る上でストレスとなるケースが多かったのです。

学校によっては、辛くない料理を別途用意してくれることもありましたが、提供される食事の多くは日本人には馴染みの薄いものばかりで、食事の問題は留学生活のネガティブ要因となっていました。また、韓国料理が好きな日本人でも、現地で提供される韓国料理には独特なフィリピン風のアレンジが加わっており、期待とは異なる味付けにがっかりすることも多かったのです。

現在の状況

現在では、食事面での問題は大幅に改善されています。多くの学校では、韓国料理だけでなく日本料理、中華や西洋料理など、さまざまな国の料理が提供され、辛さも調整されるようになりました。最近ではビュッフェスタイルも多く見受けられ、留学生活における食事のストレスが大きく減少しています。

また、フィリピン料理自体も日本人にとって食べやすいものが多く、地元のレストランやカフェで手軽に楽しむことができます。最近では、フィリピン留学の一環として、現地の食文化を学びたいという日本人学生も増えており、食事が留学生活の楽しみの一つとなっています。

食事一例

4. インターネットが繋がらなかった

過去の状況

インターネットの速度が遅く、接続が不安定だったため、留学生にとって大きな悩みの一つでした。特に、当時のフィリピンではインターネット環境が非常に劣悪で、学校のWi-Fiも安定せず、動画を視聴することなどは厳しい状況でした。学生は家族や友人と今のように快適にテレビ電話をするようなこともできず、連絡手段が限られ、ストレスがたまりやすかったのです。

また、フィリピンのインフラ全体がまだ整っておらず、カフェやレストランで提供されるWi-Fiも同様に遅く、オンラインでの活動が制限されていました。このようなインターネットの問題は、特に長期間留学する学生にとって大きな不満の原因となっていました。

現在の状況

現在では、フィリピン全体のインターネットインフラが大幅に改善され、特にセブやマニラなどの都市部では高速インターネットが一般的になっています。語学学校でも、学生が快適にWi-Fiを利用できる環境が整い、動画視聴やオンライン学習もスムーズに行えるようになりました。

さらに、留学中にインターネットを活用したリモートワークをする学生さんも増えており、インターネット環境の改善が留学の質を向上させる大きな要因となっています。フィリピンのインフラ整備が進む中で、学生にとってより快適な留学環境が整いつつあることは、フィリピン留学の魅力の一つとなっています。

5. 欧米留学業界から軽視されていた

過去の状況

当時、フィリピン留学は「安いけれど、質が低い」「フィリピンで英語を学ぶなんておかしい」といった見方をされていました。欧米の留学が主流であり、フィリピン留学は留学の選択肢としてほとんど認識されていなかったのです。特に、アメリカやイギリス、オーストラリア、カナダなどの留学エージェントからは、フィリピン留学が軽視され、留学市場の一部として扱われないことも多かったのです。

フィリピン人の英語講師に対する信頼性も低く、「本当に英語が話せるのか?」という懐疑的な声が多かったことも影響していました。また、当時のフィリピン留学は、日本での知名度が低く、企業や教育機関からも信頼されにくい環境だったのです。

現在の状況

現在では、フィリピン留学はそのコストパフォーマンスの高さから、欧米留学に代わる新しい選択肢として広く認知されています。特に、短期集中で英語を学びたい学生や、費用を抑えつつ質の高い教育を受けたい人々にとって、フィリピン留学は非常に魅力的な選択肢となりました。

また、フィリピンの英語教育水準も向上し、フィリピン人の英語講師が高い評価を受けるようになっています。現在では、日本だけでなく世界中から多くの学生がフィリピンに留学し、ビジネス英語や会話力を磨くことが一般的となりました。フィリピン留学の成長は、留学業界全体に大きな影響を与え、欧米留学と並ぶ選択肢として認められるようになったのです。

6. 取り扱うエージェントが少なかった

過去の状況

フィリピン留学が普及する前、フィリピン留学を扱うエージェントはごく少数で、ほとんどが小規模なフィリピン専門エージェントでした。欧米留学が主流の中で、フィリピン留学を扱う大手エージェントはほとんど存在せず、多くの留学希望者は信頼できる情報源を見つけるのが難しい状態でした。

また、フィリピン留学に対する偏見も強かったため、留学エージェントもフィリピンを取り扱うリスクを避ける傾向がありました。これは、フィリピン留学を希望する学生が情報不足や不安を抱えたまま申し込みをすることが多かった原因の一つです。

現在の状況

今では、大手の留学エージェントもフィリピン留学を積極的に扱うようになり、留学の選択肢としてフィリピンが広く認知されるようになりました。エージェントはフィリピン留学に関する詳しい情報を提供し、学校選びや留学の手続きも簡単に行えるようになりました。

フィリピン留学の市場が拡大する中で、エージェントのサポート体制も充実し、現地でのサポートやアフターフォローも強化されています。留学エージェントを通じて、安心してフィリピン留学を計画できる環境が整ってきたことで、さらに多くの学生がフィリピンを留学先として選ぶようになっています。

まとめ

過去15年間で、フィリピン留学は驚くべき進化を遂げました。かつては「危険」「怪しい」と見られていたフィリピン留学も、今や欧米留学に匹敵するほどの人気を誇り、世界中の学生に支持されています。安全性や生活環境、インフラの改善により、留学生活はより快適なものとなり、コストパフォーマンスの高い留学先としての地位を確立しました。

フィリピン留学の進化は、これからの留学業界にも大きな影響を与えることでしょう。過去の偏見にとらわれず、進化したフィリピン留学の魅力を再発見する時が来ている、そんな時代を迎えていると感じます。

今では欧米留学に並ぶ人気と知名度を誇るフィリピン留学。ご興味がございましたらお気軽にお問合せください。

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