フィリピン留学ブログ

フィリピン留学の食事は美味しくない?こんなに変わった食事事情の今昔

フィリピン・セブ留学では、学生寮に滞在するスタイルが主流のため、食事はいわゆる“学生食堂”でとることになります。毎日食べることになるため、食事面で不安がある人もいると思います。

  • ネットに美味しくないって書いてあって心配
  • 辛い料理が多いと聞いたけど本当?
  • 食べられる物に制限があるけど対応してもらえるの?

毎日勉強で疲れて口にする料理が美味しければ、食事の時間は楽しみになりストレス発散に繋がりますが、逆に美味しくなければ我慢して食べるストレス源にもなってしまいます。そのため、学校選びで食事は気を配りたいポイントでもあります。

この記事では、フィリピン留学カウンセラー歴14年のスタッフが、語学学校の食事のリアルを徹底解説します!

昔は食事が本当に美味しくなかった

実は10年ほど前までは「フィリピン留学=食事がまずい」というのが、最大の弱点とされていました。

2010年頃までのフィリピン留学は、韓国人経営の学校に韓国人の留学生が9割以上を占める構図で、食事は韓国人のために作られたといっても過言ではないメニューと味付けだったためです。

韓国料理そのままであれば日本人にとっても美味しく頂けるメニューは多いのですが、フィリピン人調理師がよく知らずに韓国料理を作っていたことから、やたらと辛い、辛くなければ味がないといった内容でした。

さらにフィリピン人調理師に任せっきりの学校もあり、現地のフィリピン料理がそのまま出てくるということもありました。フィリピン料理自体は日本人にも食べられる味付けなのですが、栄養バランスや見た目の彩りは一切考慮されておらず、あまり食欲が湧かないものでした。

早い段階で日本人留学生の受け入れを始めた大手の学校では、辛くない料理を提供するなど対策しましたが、それでも美味しいとは言えないレベルだったのが正直なところです。

品数や見た目が配慮されておらず、留学生にとっては満足度が低かった。

この10年で食事が劇的に美味しくなった

2010年代前半になると日本からの留学生の増加に合わせて、学校経営に日本人が乗り出します。これが日系校の始まりです。これらの学校は韓国系の良いところをそのままに、悪いところを改善することをコンセプトにしていたため、食事のクオリティ向上に力を入れ、それが大きなセールスポイントになったほどです。

それに対抗して韓国系の学校も、食事のレベルアップに力を入れ始めます。特にセブは学校が多数存在していることから、激しい競争が生まれ、日本食レストランの指導を受けたり、ホテルのようなビュッフェスタイルにしたり、外部のケータリング業者の食事を導入したりと工夫し、学校全体の食事レベルが急激に上がっていきました。

現在は、以前のように「辛くて食べられない」「美味しくないので箸が進まない」「品数が少なすぎる」といった卒業生の声はフィリピン留学全体を通しても、ほとんど聞こえてこなくなりました。そのため、最近ではフィリピン留学=食事がまずいという弱点は払拭できたように思えます。

期待しすぎてもダメ!

昔のフィリピン留学を知る人は「本当に美味しくなった!」と声を大にしますが、これを聞いて期待が大きくなり過ぎた留学生がレストランクオリティを想像してしまい「大したことなかった」という感想になってしまうことがあります。学校の食事は、食材も調味料も違う異国で試行錯誤して作られ、さらに一度に大量に作られる“給食”であることを忘れないようにしましょう。

食事に飽きないように様々な料理を提供

どんなに美味しくても、毎日中華料理だったり、イタリアンだったりすると誰もが飽きてしまいます。そのため、特定の国のメニューだけが出されるということがないよう工夫されています。

最近では日本、韓国、中華、イタリアン、フィリピン料理など、様々な国のメニューが出されます。最近では日本でも馴染みの洋食が出される頻度が上がっている傾向があります。

なお、現地の食材や調味料を使うために、本場の食材・レシピで再現できないため、どの国の料理も少しアレンジが加わっていることがあるのが面白いところです。

クラークのCIPのランチで出されたハンバーガー (学校訪問時に撮影)
クラークのEG Academyのランチで、クリームソースのパスタ (学校訪問時に撮影)

品数豊富なビュッフェが増えた

食事の提供方法は、2種類あります。

  • 定食スタイル
    学校給食のようにプレートにメニューを盛り付けていき、すべて盛り付けると一食が完成するもの。
  • ビュッフェスタイル
    豊富な品数が用意されており、食べたい物を選んで盛り付けるもの。

以前は、定食スタイルが多かったのですが、最近では規模の大きい学校を中心にビュッフェスタイルが増えています。これは、大規模校は様々な国の学生が在籍していることが多く、すべての国のニーズに応えるのが難しいため、豊富な品数を用意しておき好みで選ぶことができるビュッフェスタイルが好ましいためです。

セブのCPIの食事はビュッフェスタイル。

ベジタリアンに対応する学校も

最近では、日本でもベジタリアンフードを希望される方がいらっしゃいます。フィリピンではまだまだベジタリアンは浸透していませんが、食事内容に制限がある国からの留学生がいる学校では、ベジタリアン対応の食事を提供していることがあります。

  • ビュッフェで選択
    好きな料理をとって食べられるので野菜メニューを選択して食べることができます。
  • リクエスト
    ベジタリアンには特別料理を準備してくれる学校もあります。事前確認が必要になるため、ご希望の方はご相談ください。

提供可能なベジタリアンフード

ヴィーガンのように動物性油脂やエキスも口にできないという厳しいレベルには、各学校とも対応できないことがほとんどです。あくまでも肉料理ではないという内容に留まることはあらかじめご了承ください。

アレルギー対応

学校に尋ねれば事前にメニューの公開はしてもらえることが多いですが、そこで使われる加工品や調味料に含まれる成分までは学校でも把握しきれません。そのため、アレルギー源が微量でも含まれると重篤な症状が出る方は対応が難しくなります。

食事制限が厳しい人は自炊という選択肢も

口にできる食事に厳しい制限がある人は、学校提供の食事では希望を満たすことができない可能性があります。一部の学校で自炊ができるお部屋を設定している場合や、共用の調理室を完備している場合があり、ご自身で食材やメニューを選択して生活することも可能です。

【自炊派】セブ留学で調理ができるキッチン付きのお部屋がある学校一覧

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フィリピン・セブ留学では、多くの学校で学生食堂にて食事をとることになります。また、一部外食が求められる学校もあります。そのため、学生寮かホテルで生活するスタイルになることから、基本的に自炊する生活は…

食事が美味しいと評判の学校

卒業生のフィードバックより、食事の評価が高かった学校をご紹介します。

※2022~2023年8月までの卒業生対象

セブエリア

CIA

韓国系の学校としては、かなり早い時期から食事にこだわりを見せており、現在はビュッフェスタイルでの提供となるために好きな料理を選択できるのも魅力。メニュー数も豊富なため満足度も高い。

CPI -Cebu Pelis Institute-

スパルタルールの学校のために平日は外出ができないことから、食事にはかなり力を入れている。ビュッフェスタイルで和食、韓国、中華、洋食など幅広い料理が提供され品数も豊富。

STARGATE

オーナーが食事面の改善に力を入れ続けている日系校。調理スタッフのトレーニングに日系レストランの協力を得るなどしており、味の面でも評価が高い。特に日本でもおなじみのメニューが出されることが多く、ストレスフリーな食生活を送れる。

クラークエリア

EG Academy

アメリカ人が多く住むクラークということもあり、洋食も多く提供されており評判も上々の学校。ベテラン日本人スタッフが常に学生からの声を調理部門に伝えておりアップデートを繰り返している。

バギオエリア

WALES

アットホームな学校で食事に定評がある。家庭料理のような安心感のあるメニューで毎日食べても疲れないのが魅力。


フィリピン留学の食事について、いかがだったでしょうか。

食事面でこだわりの方、不安がある方は、ご希望にあう学校をお探しすることも可能です。お気軽にご相談ください。

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