フィリピン留学は、近年その知名度が急速に上がり、欧米留学と肩を並べる選択肢として人気を集めています。しかしながら、発展途上国という側面があり、文化やインフラの違いから「来なければ良かった」と感じる瞬間もあるかもしれません。今回は、フィリピン留学で特に「最悪」と感じることの多い5つの瞬間についてまとめ、その対策もご紹介します。
1. 交通渋滞と移動のストレス
フィリピン、特にセブやマニラなどの大都市は、交通渋滞が深刻です。タクシーが捕まらない、捕まってもすぐに渋滞に巻き込まれ移動が思い通りに進まないことが頻繁にあります。予定通りに行動できないとストレスを感じ、留学先としての選択を後悔することもあるでしょう。
対策:
- 移動に余裕を持ち、渋滞回避のために交通状況をアプリで確認する。
- ライドシェアアプリ「Grab」などを活用し、あらかじめ所要時間などを調べより快適に移動できるようにする。
2. インフラ問題と停電の頻度
フィリピンでは、特に地方では停電が頻繁に起こります。学校や宿泊施設で停電が起きると、学習に影響が出たり、日常生活に不便を感じることもあります。最近では停電の頻度は下がり、多くの学校で自家発電機があるところも多く、だいぶ状況は改善されつつあります。また、Wi-Fi接続が不安定なことも多く、特に雨が降ったりすると回線スピードが落ちることも珍しくありません。
対策:
- モバイルWi-Fiやポータブル充電器を事前に準備しておくと安心です。
- 発電機が備わってる学校を選ぶことで停電のダメージリスクを軽減できます。
3. フィリピンの英語はネイティブとは違う
フィリピンでは英語が公用語として使用されており、多くの人が英語を話せますが、必ずしもネイティブの英語と同じではありません。特に、貧富の差が激しいフィリピンでは、教育の機会が限られている人たちの中には、英語が得意でない人もいます。ただし、大学や大学院を卒業している先生たちの英語は、発音が多少ネイティブとは違うものの、アメリカやイギリスなどの英語圏でも十分に通じるのでそこまでの心配は不要です。
対策:
- 英語の発音の違いをあらかじめ理解し、コミュニケーションに支障がないことを把握する。
- 講師の中には発音がネイティブレベルの人もいるので、そういった講師を選ぶ。
フィリピン英語は大丈夫? フィリピンの英語は、多少の訛りがあるとはいえ、グローバルに通用する実用的な英語です。特に先生たちは、しっかりした教育を受けており、スムーズにコミュニケーションが取れることが多いです。また世界で使われている英語の7割は非ネイティブの英語と言われ、その非ネイティブの英語を理解できるようにするのも将来実践の場で役に立つポイントとなります。
4. 食文化の違いと健康面の不安
フィリピンの食文化は、日本とは大きく異なり、脂っこい食事や甘い味付けが多いです。また、野菜不足を感じることも多く、慣れない食事が続くと胃の不調を感じることも。食文化に適応できず「日本に帰りたい」と思うことがあるかもしれません。
対策:
- 近年ではフィリピン国内でも日本食レストランや日本食材店が増えているため、日本食レストランを利用したり、自炊を取り入れることも一つの方法です。一部の学校では自炊ができるのでご希望の方はお問い合わせください。
- 栄養バランスを特に気にされる方はプロテインやビタミン剤を持参して、栄養バランスを補うようにしましょう。
5. 文化の違いによる孤立感
こちらは留学生以外のケースが主になりますが、フィリピンではホスピタリティが高く、多くの留学生が現地の人々と良好な関係を築きますが、やはり文化の違いに戸惑いを感じることも少なくありません。特に、フィリピン特有の「フィリピンタイム」(時間にルーズな文化)に慣れるのは難しく、他にも価値観の違いによって孤立感を感じることがあります。
対策:
- あらかじめ文化の違いを理解し、柔軟に対応する心構えを持つことが大切です。
- 留学先では積極的に友達を作り、郷に入れば郷に従う精神で現地の文化に馴染む努力をすると、地元の人たちとのコミュニケーションが深まります。
「フィリピン留学は最悪」と感じる前に:事前準備で回避できる!
フィリピン留学で「最悪」と感じる瞬間はありますが、適切な準備をすれば多くのリスクは回避できます。フィリピンは短期間で英語力を飛躍的に伸ばせる留学先として非常に人気が高く、留学体験に満足している人が多いのも事実です。是非あらかじめ問題を意識して、対策することで楽しく充実した留学ライフを送れるようにしてください。