フィリピン留学を検討している方から、よく「支払いは米ドルと日本円、どちらが得なの?」という質問をいただきます。実際、フィリピンの学校の授業料や寮費は、米ドルで設定されているところもあれば、日本円で設定されているところもあり、どちらが得かは気になるポイントですよね。今回はこの点について、わかりやすく解説していきます。
どちらでも同じ額だけど、為替レートがカギ!
結論から言うと米ドルで支払う学校でも日本円で支払う学校でも、基本的には授業料そのものは同額になります。これは当たり前の話ですよね。
しかし、「為替レート」というものが影響してくるので、タイミング次第で実際の支払額が変わることがあるのです。
為替レートは常に変化しており、$1=100円の時は$1と100円は全く同じ価値ですし、$1=120円の時は$1と120円は全く同じ価値となります。このように書くとものすごい当たり前なのですが、
為替は常に変化するので支払いのタイミングで差額がでる
上記にように、米ドルと日本円どちらで払っても全く同じです。ですが、これは支払いのタイミングが同じであればという条件があります。もし、支払いのタイミングがずれれば話は変わってきます。
例えば、$3,000円の授業料の学校があったとします。
見積もりを取ると、その時は$1=100円だったので300,000円($3,000×100円)支払額でした。これはこのタイミングで申し込めばの金額です。では、その後検討を続けて申し込みが2ヶ月後になった場合はどうなるでしょう?
2ヶ月後… $1=105円になっていた場合 $3,000×105円=315,000円 $1=95円になっていた場合 $3,000×95円=285,000円
実際に2ヶ月でこれだけ日本円の価値が変わることは滅多にありませんが、支払額が増えたのは米ドルに対して日本円の価値が下がった”円安”の影響で、逆に減ったのは日本円の価値が上がった”円高”の影響です。
米ドルで料金が設定されている学校は、申し込むタイミングで支払額が変わってしまうということがお分かり頂けるかと思います。
逆に日本円で料金設定している学校は、300,000円と設定された料金は円高だろうが円安だろうが、いつでも300,000円の支払いです。
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為替の動きは誰にもわからない
「円高の時に支払えばお得だ!」と思う方もいるかもしれませんが、実際には将来の為替レートの動きは、世界トップクラスの金融専門家でも正確に予測することはできません。自然災害など予測不可能な要因も絡むため、完全に見通すのは不可能です。
また、学校の授業料や寮費は物価上昇により値上げされることが多々あります。円高を待っていたら、学校が値上げしてしまうことも十分にありえます。
そのため、為替レートの動きは「運次第」と考え、もし円高の時に支払えるタイミングがあればラッキーくらいに思っておくのが良いでしょう。
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両替をすればその都度手数料がかかる
フィリピンで使われる通貨はフィリピン・ペソですが、ペソを準備する際にわざわざ米ドルを準備する方がいますがこれは損になることがほとんどですので、やめた方がいいでしょう。
両替をする度に金融機関は手数料をとります。この手数料は両替レートに含まれる形になっており、悪いレートを提示するということは手数料が高いということになります。
日本円→ペソ(1回の両替) 日本円→アメリカドル→ペソ(2回の両替)
となり、両替の回数が増えるということは、それだけ手数料が多く発生してしまい損になるわけです。そのため、手元に米ドルがあって使いたいというケース以外は、日本円をそのままフィリピンにお持ちください。
ペソへの両替は学校到着後
フィリピンの語学学校へ現地支払い費用や、現地生活にてペソは必要になりますが、日本の銀行や空港、フィリピン到着時の空港で両替する必要はありません。日本やフィリピンの空港での両替レートは悪いので損をしてしまうケースがほとんどです。
両替は初日の月曜日に学校スタッフが、ショッピングモールなどにある両替レートの良い両替所を紹介してくれ、そこで新入生は両替をすることになります。なお、現地支払い費用は両替後の支払いとなりますので、あらかじめ自分で両替しておく必要はありません。
以上のように、両替はタイミングによって損得が出ますが、これは狙ってできることではありませんので、運試し程度に考えてもらった方がストレスがありません。
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まとめ
フィリピン留学の費用を支払う際、米ドルと日本円のどちらが得かはその瞬間は同じとなります。ただし、為替レートの影響を受けるため時間が経ち為替が変化することで米ドル、日本円どちらかが安くなるということがあります。円高のタイミングで支払えば得をする可能性はありますが、為替の動きは予測困難で、自然災害などの予測不可能な要因も含まれるので金融のプロでも確かなことはわかりません。また、学校の授業料なども物価上昇により随時値上げされることも考慮すると、為替の動きを気にしすぎない方が賢明です。支払いのタイミングは運試し程度で考えましょう。