海外でもスマートフォンがあれば、地図アプリや翻訳アプリを使って、現地の情報を集めることができるのでとても便利ですよね。学校のWi-Fiを使うこともできますが、日本と変わらない便利さを求めるなら、外出先のどこでも使えるようにしたいところ。
そこで、日本のスマホを海外で使う方法について解説します。また、海外利用において絶対に注意したい点も詳しく説明しますので、必ずチェックしてください!
日本のスマホもフィリピンで利用できる
近年、日本で販売されたスマホであれば、多くの場合フィリピンでも使うことができます。
1. 国際ローミングで利用する
日本の携帯通信会社 (docomoやau、softbank、楽天モバイルなど)は、世界中の通信会社と提携しており、日本のスマホをそのまま海外に持っていっても、SIMカードを差し替えることなく利用できるようになっています。この提携した海外の通信会社の回線を利用する方法を“国際ローミング”や“海外ローミング”と言います。
※国際ローミングは携帯会社によってサービス名称が異なります。
- 利用している通信会社の国際ローミングに加入しているか確認しておく
- 現地に到着したら、お持ちのスマホの設定からローミングをONにする
現地に到着してすぐ利用できるため、最も手軽な方法ですが、一般的に通信料・通話料ともに高額なのが欠点です。
しかし、楽天モバイルのように海外利用が1ヶ月あたり2GBまで含まれており、足りない場合は追加1GBあたり500円という低価格な会社もあります。また、ahamoのように1ヶ月あたり20GBを15日間に限り高速で使える(その後は帰国まで128kbps)という会社もあり、2週以下の留学であればお得な内容です。
2. 海外のSIMを使う (現地の通信会社利用)
いつでもどこでも格安で利用したい人は、現地の通信料金で利用できるこの方法がベストでしょう。利用開始まで、少し手間がかかりますが、1ヶ月以上の留学生を中心に多くの人が使っています。
2-1. SIMカードを購入する
空港やショッピングセンターなどで簡単に購入できます。
入学初日の月曜日には、新入生は学校スタッフと一緒に近くのショッピングセンターに両替や日用品の買い出しに出かけますので、その際にSIMカードも購入できます。下の写真のような販売店がありすぐに見つけることができます。
ここで購入するものは2点です。
- SIMカード
- ロードカード (プリペイドカード)
SIMカードは下記の写真のような形で販売されており、150円程度で購入できます。SIMカードの入れ替えは購入時に店員さんにお願いすると行ってくれます。SIMピンを忘れた方は、お願いするのを忘れないでください。
取り外した日本のSIMカードを購入した紙ケースにセロテープで貼り付けてくれることが多いです。帰国まで絶対に無くさないように保管しましょう。万が一、紛失した場合はすぐに日本の通信会社に連絡しなければなりません。
2-2. ロードカードを購入する
日本の携帯利用料金はポストペイ(後払い)が主流ですが、フィリピンではプリペイド(前払い)が主流です。ロードカードと呼ばれるプリペイドカードも購入しましょう。このカードで前払いの料金をチャージします。このチャージ額から各種プラン料金を支払います。
ロードカード額面は、50ペソ(約125円) / 100ペソ(約250円) / 300ペソ(約750円) / 500ペソ(約1,250円)などがありますが、まずは目安として1ヶ月あたり300〜600ペソくらいが必要になると考えるとよいでしょう。
チャージした利用料金を使い切ったら、再度同じ様にロードカードを購入してチャージするという作業を行うことで、継続して使用することができます。
Smart社
Globe社
2-3. 利用前に個人情報の登録が必要
2023年より犯罪利用防止の観点から、プリペイド式での利用を開始する前に個人情報の登録が必要になりました。
登録が求められるのは下記の情報です。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 携帯電話番号
- 住所(学校の住所)
- 身分証明書
- SIMカード製造番号
- パスポート
- フィリピンでの滞在先を証明する書類
- 帰国時の航空券
SIMカード等の購入から、設定、登録などいくつかの工程があるため「無事に使えるようになるだろうか?」と不安に感じるかもしれません。心配しないで大丈夫です。最近では多くの学生がこの方法でスマホを利用する方が多く、先輩学生、先生、学校スタッフなど、必ず教えてくれる人は見つかりますので安心してください。ただし、SIMフリースマホかだけ確認して出発してください。
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いつでもどこでもインターネットに繋がった生活を可能にしたスマートフォンは、今では欠かすことができない存在です。 SIMフリーのスマートフォンが主流となったことで、フィリピン留学においても現地の…
3. フリーWi-Fiで生活する
フィリピンは日本に比べてフリーWi-Fiが使える場所が充実しています。パスワードが必要なWi-Fiであっても、店員に尋ねると教えてくれることが多いです。
- 学校の校舎内や学生寮
- 空港
- レストラン
- カフェ
- ショッピングモール
- コワーキングスペース
この場合、日本でWi-Fiを接続する場合と同じで、SSIDを選択しパスワードを入力するだけです。ただし、設定でローミングがONになっており、知らぬ間に国際ローミングで接続し続けると高額な請求になる恐れがあります。機内モードにしたり、日本のSIMは抜いてしまうなど対策を講じると安心です。
外出先でそれほど通信する必要がないという方には、このフリーWi-Fiのみで生活するのが費用も掛からずオススメです。
4. 日本からレンタルWi-Fiを持っていく
日本から海外旅行用のレンタルWi-Fiを持っていく方法もありますが、留学のような長い期間のレンタルとなると料金が高額になるためやめた方がいいでしょう。
以前は、フィリピン現地でもポケットWi-Fiを購入し、現地のSIMカードを組み合わせて使う方法が、比較的安価で便利とされていましたが、SIMフリースマホが普及し、それと現地のSIMカードを組み合わせた方が安価なため、最近ではあまりメリットがありません。
5. 海外旅行用SIMを使う
国際ローミングを利用してインターネットに接続ができるサービスで、SIMカードをスマホに入れて使用します。
dococmoなどの大手携帯通信会社が提供している国際ローミングと比べて異なるのは、日本では使用できないこと、通話はできずインターネット専用であることです。大手通信会社の国際ローミングに比べると料金が安価な場合が多いです。
しかし、留学期間を毎日使うとなると高額な料金になります。普段はWi-Fiで生活し、遠出をする時など一時的にモバイル通信を使用したいという使い方であれば利用価値が見出だせるかと思います。
6. 防犯上気をつけること
- 後ろポケットやリュックの外側収納など簡単にスリに狙われる場所に入れない!
- カフェや自習室などで席取りのためにスマホを置いておかない!
- タクシーから降りる時はポケットから滑り落ちていないか座席や床を確認する!
- 路上で使用することを避け、使う際は周囲に注意しスマホ操作に集中しない!
現地でのスマホ利用についていかがだったでしょうか。
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