フィリピン留学ブログ

セブ留学に直行便は高い…。英語ができなくても心配ない韓国経由はどうでしょう?

フィリピン留学の費用を抑える手段の1つとして、できるだけ安い航空券を探すという方法があります。

航空券は航空会社や時期によって金額が2倍3倍するほど価格差があります。近年ではLCC (格安航空会社)を利用することで運賃は安く抑えられるようになりましたが、それでもピークシーズンの直行便はかなり割高になる傾向があります。

残念なことに、2024年3月末にはそれまで直行便で最安運賃の定番だったエアアジアの成田~セブ便が運休となってしまい、直行便の価格は全体的に上がってしまいました。

さらに夏休みや春休み、年末年始といったピークシーズンに留学しようとすると、直行便の運賃が高いばかりか、満席で予約できないということも!みなさん同じ日に渡航しようとするので、このようなことが起こってしまいます。

そこでオススメなのが韓国の首都ソウルの玄関口である仁川(インチョン)国際空港を経由するルート。価格面だけでなく就航便が豊富、さらに乗り継ぎも分かりやすいという長所が多いルートです。

この記事では韓国経由便のメリットを徹底解説します!是非、直行便以外の有力候補として含めてみてください。

1. マニラ空港を経由するのはオススメできない

例えば、日本からセブへ行く場合、フィリピンの首都マニラを経由することでもアクセスは可能です。おそらく経由便の選択肢としては最初に思いつくルートでしょう。

しかし、マニラ空港は4つもターミナルがあり、いつも混雑しており遅延も多いなど、乗り継ぎに時間を要する空港です。案内も分かりにくいことがあり、乗り継ぎの難易度としては不安が残ります。また他の大規模空港に比べてお店なども充実しているとは言えないことも乗り継ぎ時の快適面で劣ります。

マニラ空港を経由しなければアクセスが難しい都市を目指すのであれば仕方ありませんが、セブなど国際線が多数就航している空港であれば別の経由地を選ぶのがオススメです。

2. 韓国経由は便利で不安も少ない

どこかの空港を経由するのであれば、オススメなのが韓国経由便。特に多くのフライトが就航する仁川(インチョン)国際空港を経由するルートがオススメです。

  • 選択できる航空会社が豊富
  • 日本各地から出発できる
  • 価格が往復で3~5万円ほど安いことが多い
  • 仁川空港での乗り継ぎが簡単

2-1. 選択できる航空会社が豊富

日本各地~仁川国際空港、仁川~セブのどちらにも就航している航空会社はたくさんあります。

航空会社名日本の就航都市
大韓航空羽田、成田、関西、中部、新千歳、福岡、那覇、新潟、岡山、鹿児島
アシアナ航空羽田、成田、関西、中部、新千歳、仙台、福岡、宮崎、那覇
チェジュ航空成田、関西、中部、新千歳、静岡、広島、松山、福岡、大分、那覇
ジンエアー成田、関西、中部、新千歳、福岡、北九州、那覇
ティーウェイ航空成田、関西、中部、新千歳、福岡、佐賀、熊本、那覇
※2024年4月現在

この内、大韓航空とアシアナ航空は機内食が出されるなどフルサービスの航空会社となり、それ以外はLCC (格安航空会社)です。

韓国の首都ソウルには仁川国際空港以外に金浦国際空港があり、羽田や関西空港に就航しています。金浦はフィリピン路線がないため、日本~ソウルは仁川便を選ぶようにしてください。

2-2. 日本各地から出発できる

日本と韓国、韓国とフィリピンは人の移動が多いため、いくつもの航空会社が就航しています。

そのため、日本の成田や羽田、関西空港などの大都市圏の空港だけでなく、地方空港でも韓国便が就航していることが多いです。直行便やマニラ経由であれば、成田や関空などへ移動が必要だった地方在住の人にとっても、最寄り空港から出発できるメリットがあります。

まずはお住まいの最寄り空港から韓国便がないか確認してみるとよいでしょう。

2-3. 価格が安いことが多い

航空便というのは、電車のように単純に移動距離で運賃が決まるのではなく、人気によって運賃が上下しています。そのため、所要時間が短いことから人気が高い直行便の値段が高くなりやすく、2回以上飛行機に乗り移動距離も長いにも関わらず経由便の方が安くなることが多いです。

一例として、2024年4月の日曜日に成田からセブ、帰国は土曜日にセブから成田に到着するスケジュールを航空券比較サイト“Skyscaner”で調べてみると下記のようになります。

比較的混雑している時期に加えて円安の影響により航空券が高い時期での比較となりますが、直行便のセブパシフィック航空と韓国(仁川空港)経由のジンエアーとは約4万円の差があります。

以前は仁川からセブの区間は大韓航空とアシアナ航空という韓国の二大航空会社のみ就航していましたが、近年はLCC(格安航空会社)が多数就航しています。そのため、競争も激しく運賃も下がっているわけです。

乗り継ぎにより所要時間は3~4時間ほど多くかかりますが、それでも4万円も出費が抑えられるならば選択肢に入れたいという方も多いのではないでしょうか。

3. 実際に仁川国際空港での乗り継ぎしてみた!

「海外の空港での乗り継ぎは不安…」そう考える人も多いのではないでしょうか。

フィリピン(セブ)に経由便を利用するにあたり、他の国ではなく韓国(仁川空港)経由をオススメするのには、もう一つ大きな理由があります。

仁川国際空港は初めての海外に行く人、英語に不安がある人でも簡単に乗り継ぎできる!

今回、実際に仁川国際空港で乗り継いでセブに行ってきましたので、その流れを写真付きで解説します。

日本からのフライトを降り通路を進むと、すぐ前のモニターに何やら日の丸が見えます。

この空港は日本人利用客が多いために、日本語をいたるところで目にします。乗り継ぎを意味する“Transfer”に従って進みます。

海外の空港で知っておきたい単語

海外の空港を利用するにあたり、よく使われる英単語を覚えておくと役立ちます。

Transfer(乗り継ぎ)
異なる飛行機に乗り換えすることを指します。

Arrival(到着)
そのまま入国する場合を指します。また到着した人が出てくるフロアを指す場合もあります。

Depature(出発)
これから搭乗する人が進む場所を指します。またこれから出発する人がチェックインなどの手続きを行うフロアを指すこともあります。

Immigration や Passport Control(入国審査)
入国審査を受ける場所です。

Baggage Claim(荷物受取所)
預けた荷物を受け取る場所です。経由便の場合は最終目的地で受け取ることが多いです。

Custom(税関審査)
所持品の持ち込みについてチェックされる場所です。

この内、仁川空港での乗り継ぎに必要なのはTransferとDepatureのみです。

Transferのところに「乗り継ぎ」と日本語の表記もあるため迷うことはありません。

Transferの方向にひたすら進んでいきます。大規模な空港のため、移動距離が長いですがひたすら進んでください。

次に検疫所がありますが、該当者 (吐き気があるなど絵で表示)でない場合は立ち寄らずそのまま直進してください。

次に入国審査場が見えてきますが、今回は入国せずに次の目的地に向かうために乗り継ぎます。入国審査の列に並ばず、Transferと書かれた案内に従ってください。

入国審査場が見えるエリアを過ぎると、上記のような出発便案内のディスプレイがある場所が見えてきます。

ディスプレイの横を左に曲がり進みます。

しつこいくらいに“Transfer”と書いてあり、案内板は緑色で統一されているので迷うことがないように工夫されています。海外でよくある案内板に従って進んで行ったら、途中で案内がなくなったということもありません。

案内板に従って進むとカウンターが見えてきます。

この乗り継ぎカウンターでは、パスポートと乗継便の航空券を提示します。

「帰国の際も韓国に寄りますか?」など、簡単な質問を英語で1~2個されますが、英語が分からず回答できなくても問題なく通されている乗客もおり、パスポートと航空券の内容に問題がなければ大丈夫のようです。

その後、撮影禁止のため写真はありませんが手荷物検査場がありチェックを受けて通過します。

手荷物検査を終えると、出発エリアへ向かうエスカレータがあります。乗り継ぎに必要な手続きを終えているので、ここからはDepature (出発)の案内板に従いましょう。

エスカレーターを上がるとターミナルの出発エリアに到着します。ここは搭乗客のみが入れるエリアです。ここからは通常の搭乗と同じ流れです。

※仁川国際空港は2つターミナルがあり、利用する航空会社によって異なります。

免税店やスターバックスなどの多くのお店が並んでいるため、出発まで時間がある場合は買い物や休憩するのもよいでしょう。

このエリアでも日本語の表記が目立つので安心感があり、迷うことはありませんね。

それでは搭乗ゲートに向かいます。

搭乗券に記載されているゲートNo.に向かうことになりますが、稀にゲート変更があるので案内ディスプレイで確認しておきましょう。

ターミナル1の搭乗口は大きなメインの建物だけでなく、“コンコース”と呼ばれる建物にもあります。航空写真で見ると分かりやすいのですが、コンコースは離れ小島のような存在になっており、地下にある専用の鉄道“シャトルトレイン”で向かうことができます。

このシャトルトレインは無料で乗車でき、コンコースまで1分程度の乗車となります。ターミナル1とコンコースを結ぶのがブルーライン、コンコースとターミナル2を結ぶのがオレンジラインと呼ばれており、搭乗便が異なるターミナルから出発する場合も、この列車をコンコースで乗り換えることで移動ができます。

難しく考える必要はありません。搭乗ゲートのNo.に向かい、その途中に鉄道があれば乗車すればよいだけです。

シャトルトレインを降りると、ゲートNo.が書かれたエスカレーターがあります。

コンコースにも、多くのショップが並んでいるので待ち時間を潰すことができます。

フードコートもあるので、食事もできます。

注文や支払いは事前に自動券売機で行うスタイルですが、日本語表示に切り替えることができますし、写真もあるので韓国語や英語がまったくできなくても心配ありません。

支払いはクレジットカードが利用できます。しかし、クレジットカードで精算ボタンを押した後、ハングルで何か表示がされました。ハングルはまったく読めないので心配になりますが、数秒後に無事食券が出てきます。おそらく「カード照会中」といった意味だと思いますが、ここだけ不安になりますね。

今回はせっかくなので韓国料理を選択。写真のプルコギ&キムチチゲセットが約1,650円と空港価格としてはお手頃でした。

4. 空港内のWi-Fiについて

仁川国際空港ではフリーWi-Fiが提供されています。特にWEBサイトでの登録も必要ないため気軽に利用することができます。

回線はFASTとSLOWから選ぶことができますが、今回の利用時にはFASTの回線で11.5Mbpsと、動画を見ることもできる速度が出ていましたが、一方SLOWは0.14Gと正直使いものにならない速度でした。時間帯などによって違うのかもしれませんが、回線の選択には注意しましょう。

5. 海外初心者でも心配なし!

海外旅行慣れしていない人がフィリピン留学に向かう際に、一番不安がないのは直行便であることは確かです。しかし、予算の問題や満席などの事情で、経由便を選ぶしかない時はよくある話です。

その時に、英語がまったく分からなくても、乗り継ぎに心配ないのが仁川国際空港の魅力です。空港での移動経路が分かりやすくなっており、日本語での案内も豊富です。

フリーWi-Fiもあるので、万が一言葉の問題が起きた際にも翻訳アプリを使うことで解決もしやすいです。

唯一欠点があるとすれば、セブへの到着時刻が夜間になる航空会社がほとんどで、帰国の際にセブを出発する時間帯についても夜間となります。体力的にはやや疲れるかもしれませんが、若い留学生ならば気にもならないでしょう。


韓国の仁川国際空港での乗り継ぎについて、いかがだったでしょうか。

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