バギオの老舗校JIC Baguio。フィリピンで最初にIELTSスコア保証コースを開設したことでも有名な人気語学学校です。
そのJICがコロナ明けの2023年にオープンさせたのが“プレミアムキャンパス”です。その名の通り、ワンランク上の快適な生活が約束されるワンランク上でのキャンパスというコンセプト。学校から頂いた写真を見ても、従来の語学学校のクオリティを超えた設備であることが分かります。
従来からあるJICメインキャンパスは、今後中級以上の学生やIELTSコースを中心に据えていくとのことで、プレミアムキャンパスは初級~中級者向けのキャンパスとなっていくようです。
各国の留学生からも評判が良いようで、国籍バランスもとても良くなっています。オープンから間もないにも関わらず非常に評判がよいこのキャンパス。この度、訪問させていただくことができましたので、さっそくレポートします。
どんな場所にある学校?
マニラ空港から車で北に4~5時間ほど走ったバギオ市に所在しています。市内の観光スポットが集まるバギオ市中心部からは車で15~20分ほどの校外に位置しています。
キャンパスがあるのは静かな住宅地で、別荘地のような緑に囲まれた落ち着いた環境が魅力です。
バギオ最大のショッピングモール“SMシティ・バギオ”まで車で15~20分ほど、スーパーマーケットまで車で5分ほどですが、周囲には小規模商店 “サリサリ” が数店、薬局もあり日常生活を送る上で大きな不便はありません。
学校の周辺の道路にはタクシーもそれなりの台数走っており、さらに乗り合いバスであるジプニーもあるため、市街地に出ることも難しくはありません。
- 緑の多い郊外にあるため空気が綺麗な落ち着いた環境で過ごせる
- 中心市街地まではタクシー等の車での移動が必要
高原リゾートのようなキャンパス
広々とした敷地を有しており、ちょっとした高原リゾートホテルのような趣があります。
敷地に入ると学校の社用車が何台も並んでいます。JICはバギオ市内にメインキャンパスとプレミアムキャンパスを有していることから、両キャンパスの移動が活発だそうです。その移動のための車も導入されています。
JICのような複数のキャンパスがあり、様々なコースがある学校では、中長期の留学にて途中で環境を大きく変えることで、常に新鮮な気持ちで学習へのモチベーションを維持できるというメリットがあります。
- 最初は誘惑が少ない郊外で基礎をしっかり学ぶ
- ある程度英語力が身についたら別キャンパスに移動し環境を変えて卒業まで乗り切る
異なる学校に転校するという手段もありますが、入学金やSSP申請費などが二重に発生することになりますし、慣れ親しんだルールが大幅に変わり順応するのがストレスになるため、同じ学校の別キャンパスに移動するのが理想的です。
入口から建物へは、薔薇のゲートや竹林などに囲まれた園路になっています。
ビーチリゾートのセブはプール付きキャンパスが人気ですが、高原リゾートのバギオはガーデン付きというのがイメージに合いますね。日本の軽井沢とか那須といった別荘地に行くと、このような感じのリゾート施設を見かけますよね。
バギオではNo.1クラスの広々としたキャンパスです。敷地にはまだまだ余裕があり、今後は庭園を楽しみながらくつろげるカフェを作ったり、サウナを作ったりする計画もあるようで、今後の発展性も楽しみなキャンパスですね。
校舎
JICプレミアムキャンパスは、一体型の大きな建物にすべて集約されているのではなく、敷地内にいくつかの建物が点在している形になります。
こちらが教室が入る建物です。教育機関の主戦場をのぞいてみましょう。
左側がマンツーマンの教室、右側にグループの教室が立ち並んでいます。
元々は別の学校が利用していた建物ですが、同キャンパスオープンに際して、フルリノベーションを行っており大変綺麗です。
マンツーマンの教室は個室タイプ。周りの声や視線を意識することなく、レッスンに集中できるのが魅力です。
どの学校もマンツーマンは同じフロアに数十人という規模で行われます。そのため、授業が始まると一斉にみなさん発話するために、すごい騒音になるんです!そのため、気を緩めると先生の言っていることが聞こえないということもあります。
そのため、各学校は防音シートを壁や天井に貼り付けたり、吸音材がついたパーティションを用いたり工夫しています。その点、個室タイプのマンツーマン教室は、騒音が大幅に軽減できるためレッスンに集中しやすい環境と言えるでしょう。
こちらはグループクラスの教室。大きなガラス張りとなっており、開放感のある作りになっています。
大人数用のグループ教室。
掲示板。JICプレミアムキャンパスはしっかりと学べる環境の学校ですが、アクティビティにも力を入れており、純粋な英語学習以外のクラスも豊富に開講されています。
数週間の短期留学であれば英語学習のプログラムだけでも充分ですが、バギオは空港から4~5時間かけて訪れる場所のため、数ヶ月単位の留学生が多いです。そのため、英語に触れながらも楽しめるプログラムも充実させてるそうです。
校舎には休憩ができるラウンジスペースがあります。希望者はこちらでもマンツーマンレッスンを受けることができ、また放課後は自習もできます。
別の休憩スペース。こちらであれば夜間でもお友達と談笑することが可能です。
フィリピン留学では他の学生の部屋には立入禁止となっている学校がほとんどです。そのため、お友達との談笑スペースがないと、学生寮の廊下やホールなどで立ち話してしまい、他の学生から苦情が出ることがあります。
このように学生寮と離れた場所であれば、周りを気にせず友達と話すことができます。大学生くらいの年代になると、現地で知り合った友達と意気投合して話が盛り上がるというのも留学の醍醐味です。
ルール遵守で窮屈な生活を強いられるよりも、このような休憩スペースがある学校を選ぶと満足度も上がります。
まるでリゾートホテル
学生寮や食堂など、生活に関わる施設がある建物を見てみましょう。
木材がアクセントになったデザインが高原リゾートホテルといった感じですね。
このキャンパスの最大の魅力といっても過言ではないのが、この景色!この建物はダイニング、お部屋にあるバルコニーから見ることができます。
バギオの山並みや遠くに空港の滑走路も見えますが、お部屋からこの眺望を望むには山側の部屋に当たる必要があります。逆側のお部屋になってもダイニングから眺望は楽しめるので安心してくださいね。
ダイニング
眺望の良い最上階が毎日の食事をとるダイニングになります。
高原リゾートホテルのような木材を生かしたインテリアが特徴で居心地も良い場所です。
このダイニングは夜10時まで自習室としても利用でき、提供されているWi-Fiもキャンパス内で最も回線速度が速いとのことです。
眺望がよい東側はガラス張りになっており、バギオの山並みを望むことができます。
多くの語学学校では、ダイニングでは樹脂製の椅子が定番になっていますが、このキャンパスはプレミアムを冠しているだけあって座り心地のよい籐の椅子が使われているなど快適性は明らかに上です。
カフェテリア
ダイニングの横にはカフェテリアがあります。もはや語学学校ではないクオリティです。
くつろげる家具が使われており、友達との会話もはずむのではないでしょうか。
カフェテリアには、なんと立派なマッサージチェアとフットマッサージマシンが設置されています。
これらは無料で利用できますが、スタッフの方いわく「そのうち有料になりそうです」とのこと。無料だと利用者が多すぎてなかなか使えないのでは?と思ったのですが、誰も使っていない時間帯もあるようなので是非使ってみましょう。
飲み物などはこちらで注文できます。
こちらのカフェは韓国のカフェ協会と提携関係にある本格的なものだそうです。JICにはバリスタコースと呼ばれるコーヒーに関する知識を深めたりカフェのお仕事を学ぶコースがありますが、このカフェで実務を学ぶことができます。
私もカフェラテを頂きましたが、美味しく頂けました。フィリピンのカフェでは熱々のコーヒーが出されることが多く、なかなか口をつけることができません。こちらのカフェラテはちゃんと香りも感じられる適温で出されていましたよ。
売店
売店では軽食やお菓子、日用品が販売されています。
JICのオーナーであるLeoさんは、語学学校の他に飲食店や韓国食材などを扱うスーパーマーケットを経営しています。そのため、冷凍食品なども販売しているなど品揃えが充実しているのが特徴です。韓国から輸入している商品が多いですね。
売店の前を通ると犬が飼われているのを発見しました。学校のマスコット的存在で、とても人懐っこく犬の好きな学生さんは、散歩をさせたりして皆に愛されているとのことです。
スポーツ・娯楽施設
毎日の英語レッスンは思った以上に疲れます。そこで語学学校の多くは体を動かしてリフレッシュできる施設を充実させていますが、もちろんJICプレミアムキャンパスもぬかりはありません。
2024年に新たに建設された建物で、1階がスポーツジムとヨガスタジオ、2階がオフィスになっています。
スポーツジムのトレーニング機材はそこまで多いわけではありませんが、現在なんと日本人のトレーナーが在籍しており、格安でパーソナルトレーニングを受けることができます。
筋トレも正しい方法で行わなければ身につきませんし、何より怪我のもとです。日本人トレーナーがいることで、効率の良いトレーニングができ、またモチベーションを維持できます。留学中にダイエットしたい、ボディメイクしたいといったニーズにも応えられるかもしれません。
こちらはヨガスタジオ。ヨガイ以外にもフィリピンでは大人気のフィットネス“ズンバ”も行われ、学生から人気とのこと。
卓球、ビリヤード、エアーホッケーなどが楽しめるリクリエーションルームもあります。
英語がうまく話せなくても、このような娯楽を通じれば外国人留学生と親睦を深めるのは簡単です。時間がある時には訪れて、積極的に「勝負」を挑んでみるとよいでしょう。
2階はオフィスとなっていて、各国のスタッフが仕事をされています。日本人スタッフも常駐している学校ですので、何かお困り事があればこちらを訪れてください。
ゴルフ練習場もあります。韓国人のレッスンプロからレッスンを受けることもできます。
バギオはとても綺麗なゴルフコースがある街です。こちらの練習場で日々トレーニングをして週末に実際のコースでプレイする学生もいるようです。
屋外には休憩スペースがいくつもあります。高原都市であるバギオはセブなどの他都市と異なり、蒸し暑さを感じることが少なく、屋外にいることが苦痛になりません。
このキャンパスはとてもゆったりしたとした作りになっていて、放課後になるとはあちらこちらで学生や講師が交流している姿が見受けられます。くつろげる場所が充実していない学校へ行くと、放課後になるとそそくさと部屋に戻る人、すぐ外出してしまう人を目にします。その点、JICプレミアムキャンパスは学校内の居心地が抜群なのは間違いないでしょう。
調理ができるキッチン
JICプレミアムキャンパスでも食事は提供されますが、健康上の理由や口にする食材を管理する必要がある人は自炊をすることもできます。
自炊をしたい人のために共同のキッチンが用意されており、必要な調理器具などが揃っています。
学生寮
JICプレミアムキャンパスのお部屋ラインナップは以下の通り、バラエティに富んでいます。
- 1人部屋
- 2人部屋A
- 2人部屋B
- 4人部屋A
- 4人部屋B
2人部屋と4人部屋にはAタイプとBタイプがありますが、この違いは“日当たりの良し悪し”になります。
1人部屋と2人部屋Aは日当たりが良く、さらに山側のお部屋になるとバルコニーから眺望が楽しめます。
Aタイプのお部屋でも、山側ではなく庭側のお部屋になると、バルコニーから中庭を見ることになります。
残念ながら予約の際に山側と庭側を指定することはできません。
一方、Bタイプのお部屋は窓の外がすぐに石垣になっていたりして、日当たりがあまりよくありません。
お部屋の広さなどはAタイプもBタイプも同じのため、お部屋では寝るだけ、日光が入ると部屋が暑くなるので嫌という人にはBタイプがオススメです。費用も少し安くなるので予算重視の人も選ぶとよいでしょう。
1人部屋
すべてが日当たりがよいAタイプのお部屋となり、充分な広さでゆったりとくつろげます。もう一つのメインキャンパスの1人部屋に比べても、プレミアム感があるデザインになっています。
2人部屋
こちらも二人で生活しても十分な広さが確保されています。Aタイプの山側のお部屋だと眺望が良いです。(写真はAタイプ)
4人部屋
二段ベッドの利用になります。ベッドの各段にはにカーテンがあるため、プライバシーも守れる設計です。
二段ベッドの大部屋は予算重視の留学生から絶大な人気がありますが、人が多い分、他の学生との生活リズムの違いなどでストレスも感じやすい環境です。カーテンがあるだけで随分ストレスは緩和されますよ。
冷蔵庫は丸みを帯びた可愛らしいフォルムをしており、こだわりが垣間見えます。わざわざ韓国から輸入したそうです。
自習用の机も人数分用意されています。ただし、多くの学校では複数人部屋では寝ているルームメイトを気遣ったり、集中しづらいために、自習室で勉強する方が多いです。そのため、このような机は化粧をしたり、飲食したり、小物置きとして使われることが多いです。
到着直後に嬉しいトイレットペーパー、軽食やスナック、歯ブラシをまとめた“ウェルカムセット”も用意されています。これは10年ほど前に一部学校が始めた試みですが、最近では定番のサービスになりました。
留学をスタートするにあたり、日用品は入学初日の月曜に買い出しに行くことになります。それまでの間に最低限必要となるグッズをプレゼントしてくれるだけでも、不自由もなくなりますし、荷物も減らせてありがたいサービスです。
滞在中に衣類などを収納しておくクローゼットも一人づつ割り当てられており、ランドリーバスケットも用意されています。
バスルームは、トイレとシャワーが別になっています。ただし、ごく少数のお部屋はトイレとシャワーが一緒になるとのこと。
フィリピン留学あるあるの「シャワーの水圧が低い」は、同校では充分な水圧が確保されており心配がいりません。
廊下などには防犯カメラが数多く設置されています。どの学校でも少なからず盗難事件は起こっており、このように防犯対策に力を入れてくれていると安心して過ごすことができますね。
食事
JICプレミアムキャンパスの食事は平日3食、休日はブランチ1食が提供されます。
- 朝食・夕食はビュッフェ
- 昼食はお弁当
※国籍によりメニューが異なり、イスラム圏の学生にも対応しています。
朝食を頂きましたが、パンやシリアル、おかずが置いてあり食べたいものを盛る形になります。生卵がたくさん置いてあるので、自分で目玉焼き、スクランブルエッグ、オムレツなどに調理することもできます。
安心のサポート
JICには長く同校に勤務するベテラン日本人スタッフが在籍しており、とても親身かつ丁寧な対応をしてくれることから、安心して海外生活を送ることができます。
評価の高い教育品質
JICはバギオでも屈指の教育品質に定評のある学校です。そのため、そのセカンドキャンパスであるプレミアムキャンパスにおいても、そのノウハウや講師の質はしっかり引き継がれており、安心して英語指導を任せることができます。
特に“ESL Starter 7 コース”は、単語でしか話せないような初心者の人がしっかりと文章で会話ができるようになるコースです。必要不可欠なインプットのために単語テストや毎日の自習が求められるセミスパルタ式になりますが、早期に英会話ができるようになりたい人に最短で歩めるプログラムになっています。
各種テーマから興味のある科目を選んで、それに関連する単語やフレーズなどを学べる“TEPコース”。いつ使うか分からないようなフレーズに触れるよりも、実践的かつ能動的に取り組みやすいテーマで英語を学べるのは魅力的です。
それら以外にもシニア向け、卒業後に欧米圏へワーキングホリデーへ行く方向け、ビジネス英語、英会話のブラッシュアップなど幅広いコースを取り扱っており、どれもしっかり練り込まれた質の高いカリキュラムになっています。
JICプレミアムのまとめ
メリット
- 名前の通りプレミアム感がある施設で生活ができる
- 初級者のためのコースがあり、初級者から中級者にかけて魅力的なコースデザインになっている
- 夜は本当に静か。フィリピンによくある騒音(ニワトリの鳴声やバイクなど)もほとんどなく、静かな環境を求める人には特におすすめ
デメリット
- 郊外にある立地のため、繁華街やショッピングモールへ頻繁に行きたい人には不便
- 設備が良い面、バギオの相場からすると料金が高め
- 仕上げにIELTS対策を行いたい人は、途中でメインキャンパスに移動する必要がある
こんな方におすすめ
初級から中級の方で、しっかり学習に集中しつつも、快適かつ充実した居住空間で留学生活を送りたい方。年齢は20代からシニアまで幅広い層におすすめできます。
JICプレミアムキャンパスにご興味のある方は成果が上がる留学にお気軽にご相談ください。
より詳しくお知りになりたい方は、お気軽に無料留学相談フォームもしくはLINEよりお問い合わせください。また、随時オンラインでのご相談や説明会も承っておりますので、是非ご利用ください。