フィリピン留学の魅力と言えばなんといってもマンツーマン授業。
フィリピン留学は平均4~5時間のマンツーマン授業が1日の授業に組み込まれています。学校によっては8時間、9時間、10時間といったような長時間マンツーマンコースを提供している学校もあります。
せっかくのフィリピン留学なのでできるだけマンツーマン授業を多く受講しようという方が多いです。しかし、闇雲にマンツーマン授業を多く受講しても効果が薄いどころか逆効果になることもあります。今回はこのフィリピン留学最大の勘違いポイントを解説します。
[勘違いポイント 1] マンツーマン授業は多いほど英語力が上がる
確かに、マンツーマン授業は授業密度が濃く、完全に自分のペースで授業を進める事ができますので魅力なのですが、多ければ多いほど良いのかと言えば違います。マンツーマン授業でも、集中力が切れた状態で受講すれば効果が薄くなります。1日8時間、それ以上の時間集中して授業を受けられる人はほとんどいません。実際の学生さんの声を聞いても1日の7時間目、8時間目は集中力が切れることが多く、先生にフリートークにしてもらうことも多々あったということが多くなっています。
目的は多くの授業を受ける事ではなく、英語力を上げる事
上記の状態のように、集中力が切れているのにせっかくお金を払ったわけだから欠席するのはもったいない。フリートークでもとりあえず授業を受けようというマインドになりがちです。こうなると目的が英語力を伸ばすことではなく、授業に出る(長時間授業をこなす)事になってしまっており本末転倒です。集中力がもたない時は、逆に授業を削って仮眠をとったほうが学習効果が高まります。
授業だけでは英語力は伸びない
多くの方は授業を受けることで英語力が上がると思っているのですが、ここも大きな勘違いポイントです。授業で習ったときは、短期記憶に止まっているので、そのままの状態ですと次の日には8割程度は忘れてしまいます。ですから、復習をすることが非常に重要で、いかに集中して復習をできる状態に持っていくかということがキーになります。それにはマンツーマンの授業を多く受けて集中力を使い果たしてしまう状況は避けなければならないのです。
[勘違いポイント 2] マンツーマン授業はグループ授業より英語力が上がる
フィリピン留学ではグループ授業はマンツーマン授業の劣化版、おまけ的な存在であると思われていることが多々あります。
確かに学校によっては、グループ授業はとりあえず開講しているだけで、しっかり管理されていない学校もあります。そういった学校ではグループ授業はつまらなく、効果が薄いと言われてしまいます。しかし、それは講師の質の問題であり、しっかりグループ授業をハンドルできる講師の授業であれば、楽しく効果的な授業を展開することができます。
グループ授業のメリットも多い
グループ授業はマンツーマンとはまた別の下記のような魅力、メリットがあります。
- 人前で英語を話すことに早く慣れることができる
- クラスメイトが間違えることで、自分もそのポイントを再認識できる
- ディベートやグループワークなど複数の会話スキルを身につけられる
- 新しい友達を作ることができる
先生と1対1ならば英語を話せるのに、人前で話すとなると途端に黙り込んでしまう日本人学生はとても多いです。これではせっかく身につけた英語力も使い物になりません。これはメンタルに起因する問題のため、慣れて自信をつける環境が必要になるわけです。
また、この友達作りの場というのも重要で、特に長期の学生さんの場合仲良くしていた友達が先に卒業してしまった場合孤立してしまうケースもあり、グループ授業で新しい友達を作ることができるのは魅力の1つです。
長時間マンツーマンコースが向いている人とは?
では、この長時間マンツーマンコースは全く勧められないのかと言えばそうではなく、下記のような人にはおすすめな場合があります。
1.1~2週間程度の超短期留学の方
超短期であれば、勢いと気合で詰め込むだけ詰め込んで、復習は卒業後行う。とにかく英語に触れる時間を長くすることを目的にする場合。
2.中上級以上の方
自分に適した勉強方法、ペースを既に把握しており講師にその旨を伝えられる方。自分でマンツーマン授業の内容をしっかりコントロールすることで、無駄のない授業を組み立てられる方。
3.シニアの方
若い学生さんとは一緒に勉強するのはちょっと気が引ける。というシニアの方は全クラスがマンツーマン授業のコースがおすすめです。しかし、1日8時間などの長時間コースはやはり集中力がもたないことが多いので、半日コースなどライトなコースもおすすめです。
素敵な目標に向けて英語を学びたいアクティブシニアが増えています。 退職後は夫婦で海外旅行に…
素敵な目標に向けて英語を学びたいアクティブシニアが増えています。 退職後は夫婦で海外旅行に行きたい 将来的に海外移住を考えている インバウンド向けの英語ボランティアをしたい …
まとめ
マンツーマン授業は、自分のペースで進めたり、アウトプットを徹底的に行えるなど非常に魅力があります。しかし、単純に多ければ多いほど良いというものではなく、学習効率も考えたコースを選択する必要があります。
コースや学校選びに迷われたらいつでもお気軽にご相談ください。