予算の都合で格安の学校にいきたい。
このような相談を受けることが多くありますが、「無駄なコストは掛けたくない!」「何とか予算内で留学を実現したい!」と思うのは当然のことで、私たちはできる限り希望にあった学校ご提案をしたいと考えています。
しかし、単に値段だけを見て学校を選んでしまうことで、入学後に後悔してしまうこともあるのは事実。特に「英語を話せるようになりたい!」という目的意識がはっきりある人ほど、学校選びに失敗したと感じることが多くなります。
その学校は本当にあなたの夢を叶えるためにふさわしい場所ですか?
同じ格安校でも、自信をもってオススメできる学校と呼べるような、卒業生からのフィードバック良好な学校もあれば、一方で価格なりでしかない学校があるのが現実です。今回は学生さんのフィードバックから見えてくる、注意した方がよい格安校の特徴をご紹介します。
1.安さしか売りがない
部屋は掃除されていないし、食事もおいしくなかった。
先生のマナーが悪いので、スタッフに要望したけど改善されなかった。
ある格安校のフィードバック
学校のセールスポイントが安さという点ばかり目立ったり、料金が相場からかけ離れて格安な学校は注意した方がよいかもしれません。
残念ながら、どんなに格安な学校を選んでも、それなりに大きな出費となるのが留学です。それは数ヶ月に渡って生活し、教育まで受けるわけですから、お金が掛かるのは仕方がないことです。
特にお金がない若い人にとっては、未来の投資と考えて何ヶ月もアルバイトしたり、ご両親からお金を借りたりして、留学費用を捻出されています。無理して何とか費用を捻出しているからこそ、「とにかく安上げたい」と考える人がいるのは当然のことです。
しかし、そのような人がいることを分かって「安い学校は喉から手が出るほど欲しいに違いない」と考える学校経営者はいます。もちろん、企業努力で格安校を実現しているのは素晴らしいことですが、安くすることが目的になってランニングコストを必要以上に削り質を下げた学校もあります。そのような学校は技量が低く教育されていない講師、おいしくないチープな食事、老朽化した設備が修繕されないままといった満足度が低いサービスしか提供できません。
99%の留学生は一つの語学学校しか経験しません。他校との比較をしないため、安かろう悪かろうの学校を選んでも、「こういうものなのだろう」と考えてしまう人が大半です。高い満足度を与えてくれる学校が他に沢山あるにも関わらず、そう思い込んでしまうのは大変残念なことです。一方、不満から転校したい人から相談を頂くことがありますが、転校後に感想を聞くと、「同じ語学学校でもこんなにも違うのかと思った」と驚かれること多いです。それくらい語学学校のサービスには雲泥の差があるのです。
「教育に定評があるけど設備が古い」といった具合にしっかり強みがある格安校であれば、欠点を理解した上で入学するのは賢い選択と言えるでしょう。しかし、相場からかけ離れて安く、さらに価格以外にメリットも見えない学校をわざわざ選ぶのはリスクが高すぎます。いくら格安といっても大きな出費であることには間違いないのですから。
2. 校則が緩い、校則が守られていない
毎晩、深夜に酔ったルームメイトが帰ってきて迷惑だった。
放課後になると外出するか動画を見ている人ばかりで、自習している人はほとんどいません。
しつこく遊びに誘ってくる男性がいた。学校に言っても笑って済まされた。
ある格安校のフィードバック
毎日が非日常の海外生活で、学校に規則がなければどうなるでしょうか?日本では絶対にやらないような、だらしない生活や不道徳な行為をする人が必ず出てきます。
社会人の学生を対象しており、いい大人しかいない学校であれば、校則が緩いことで問題が起きることは滅多にありません。しかし、大学生などの若い方が大勢いる学校にも関わらず校則がやけに緩い、または校則が有名無実化して門限や出欠などの規則が守られていないという学校は注意が必要です。そのような学校はあまり英語教育に力を入れていない可能性があるからです。
例えば、多くの学校で門限が設定されています。フィリピン留学における門限破りは重罪で、2回ほど繰り返すと問答無用で退学になる学校は珍しくありません。これは「平日から勉強せずに夜遊びする学生は許さない。そのような学生は周りに悪影響を与える」という考えによるものです。つまり、学習環境を第一に考えているために門限があるわけです。
また、この門限をしっかり管理するには手間とコストがかかります。違反者を確実にチェックしなければなりませんし、門限を破った人に対してペナルティを課さなければなりません。しかも、ルールを平気で破る人にペナルティを課すのは一筋縄でいかないことも多く、時には反抗的な学生とトラブルになることも。学校スタッフからすれば面倒極まりない業務なのです。
英語力向上を第一に掲げる学校は、学習風紀の維持を優先するために手間やコストがかかろうとも、校則をしっかり運用しようとします。一方、英語力が伸びようが伸びなかろうが関係ないと考える学校は、こんな面倒な業務はさっさとやめてしまい、校則が緩くなったり、違反の取り締まりを行いません。そのような意識の低い学校では、真面目な学生を守ろうとはしませんし、優秀な講師を育てる努力を行う可能性は低いでしょう。
私がフィリピンに住んでいた時、滞在先の近所にあるカフェで、毎晩遅い時間帯まで仕事していたことがあります。そのカフェには毎晩のように若い日本人が大勢訪れており、尋ねてみると近所にある格安校の学生さん達でした。楽しそうに生活しているのは結構なことですが、平日から夜遅くまで出歩いている学生が大勢いるというのは、自習をしない空気が支配してしまっている校風なのは間違いないでしょう。
フィリピン留学に遊び目的で行くというなら別ですが、最初から遊ぶつもりで留学する人は滅多にいません。誰もが勉強するつもりで入学しています。しかし、勉強しない空気が支配している学校に入ると、ほとんどの人は流されてしまい、楽しいだけの思い出作りに終わってしまうわけです。
しっかり勉強したいと考えている人にとっては、学習風紀が乱れている学校は、いくら格安校であっても後悔することになる可能性が高いので注意が必要です。この点をチェックする方法としては、校則の厳しさを確認したり、門限を破った時の実際の対応がどうなっているのかについて、エージェントを通して聞いてみるとよいでしょう。
3. どこの留学エージェントも扱っていない
フィリピン留学では100を超える語学学校があり、エージェントはそのすべての学校を取り扱っているわけではありません。どこのエージェントも扱っておらず、WEBページで独自に集客する学校も存在しているのです。
※エージェントが取り扱っているということは、そのエージェントを通じて情報収集や申し込み、入学サポートが受けられるということです。
もちろん、エージェントが取り扱っていない学校がダメというつもりはありません。とても真剣に運営されている学校もあるという話は耳にしていますが、私たち業界歴の長い者ですら、良いか悪いのか判断できるだけの情報を持たないというのが正直なところです。
そのような学校の卒業生から勧められたというのであれば、安心して選ぶとよいでしょう。しかし、学校に直接聞いても、学校スタッフはセールストークしかしてくれないことでしょう。エージェントに聞いても分からないと返されるだけです。つまり、エージェントが取り扱っていない学校は、セカンドオピニオンを得ることが難しいわけです。留学という大きな出費をする際に、これはリスクが高いと感じる人も多いのではないでしょうか。
そして、フィリピンで外国人向けの語学学校を運営するには、教育庁や移民局といった政府機関の厳しい審査と認可が必要です。近年は許認可を受けるのが大変厳しく、小さい運営規模では認められないケースも増えています。一時期、自宅やマンションの一室を使った塾や家庭教師のようなスタイルの学校が認可を受けず存在しており、当局の取締りにより学生までも処罰対象となった事件もありました。これも、相場より圧倒的に安いことに惹かれて入学したことによる顛末です。
ある程度の経験があるエージェントであれば、学校の運営状況もチェックできるため、安心できる学校を紹介しています。もちろん、成果が上がる留学でも政府から認可を受けて運営している学校しか取り扱うことはしません。
格安でも満足度が高い学校はある
確かに安上げたいという気持ちは誰もが同じです。しかし、何事にも相場というものはあります。
「英語力を上げ、そして安心して生活できる環境を提供してくれる学校」の中で、格安な学校を探し出す必要があります。
格安でも良好なフィードバックが多い学校も存在しています。そこで、格安でも満足度の高い学校の探し方と、格安校の中でも特にオススメできる学校5選を紹介していますので、「格安校でも満足する留学がしたい!」という方は是非チェックしてみてください。
フィリピン留学の大きな魅力はやはり「格安に留学ができる」という点。学校によっても料金は大きく変わり…
フィリピン留学の大きな魅力はやはり「格安に留学ができる」という点。学校によっても料金は大きく変わり、選択肢次第ではそれほど格安にはならないということもあります。そこで今回は格安に留学ができる学校をご…
注意した方がよい格安校についていかがだったでしょうか。
成果が上がる留学では、どこよりも詳しい最新情報をもとにプロの目線から失敗のない留学プランをご提案します。どんな質問や相談でも構いません。お気軽にお問い合わせください。