留学中は各学校が自信を持って提供するカリキュラムに沿って受講することになります。学校が研究の末に独自に作成したカリキュラムもあれば、名門ケンブリッジに準拠したカリキュラムなど、各学校が採用している体系は様々です。
主体的に学習を行いたい人ほど、「自分の課題に合わせて授業内容を変更したい」とカリキュラムをオーダーメイドしたくなるのではないでしょうか。
フィリピン留学はマンツーマンレッスンがメインのため、柔軟にカリキュラムの変更をしやすいという大きな長所があります。
この記事では、フィリピン留学におけるカリキュラムのオーダーメイドについて解説します。加えて特筆すべきオーダーメイド型カリキュラムを有する学校も紹介します。
1. カリキュラムをオーダーメイドする意義
最も多くの留学生が受講するESL (一般英語)コースは、学校によっては差はありますが、Listening (聞く) / Reading (読む) / Speaking (話す) / Writing (書く)の4スキルを伸ばすレッスンと、それらを下支えする基礎知識である文法や単語を修得する内容になっています。イメージとしては英語力全体を底上げしていくことが狙いになっていると言えるでしょう。
留学期間も十分で、これからじっくり英語と向き合える初級者は、学校が用意している標準的なカリキュラムで学習していくのがベストな判断になります。
しかし、標準的なカリキュラムをオーダーメイドにて改変していった方が効率がよくなるケースもあります。
1-1. 弱点や課題が見えてきた人
ある程度英語力が身についてくると、授業で扱った内容すべてがバランスよく身についていないことに気づきます。つまり得意分野と弱点分野が出てくることになります。
例えば、文章の組み立てはある程度できるためにSpeakingは自信があるけれど、相手の言っていることが理解できない、つまりListeningが弱点という人もいます。
この状態では、一方通行な会話になりやすく、相手が話すペースを落としたり簡単な表現しか使わないと言った配慮がなければ、英会話は成り立ちません。
このような状況を抜け出すためには学校の標準カリキュラムで学習を進めるよりも、Listeningができない理由を分析した上で、弱点補強のための対策レッスンに力を割く必要が生じます。
1-2. 短期留学の人
1ヶ月未満の留学生の場合、あれもこれもとバランスよく学習すると、どれも英語力の伸びが実感できなかったということが起こりえます。
例えば、日本で熱心に英語学習に取り組んでおり、留学で英会話スキルの実践に徹底的に取り組みたいという場合だと、SpeakingとListeningに徹底的にフォーカスしたカリキュラムにオーダーメイドすることで、短期間でも成長が実感することができるようになります。
1-3. 期間終盤に留学目的に沿った仕上げを行いたい人
欧米でのワーキングホリデーのために、フィリピン留学で英語力を伸ばしたい人は、期間終盤には英語面接のトレーニングや履歴書の書き方を学びたいというニーズは多いです。
受講中のコース内で対応できる学校の場合は、1日2時間程度ワーホリ準備をしたいと希望を申し出ることで授業内容を変更してもらえます。
また身につけた英語力を数値化してアピールするためにTOEIC対策を行いたい場合も、留学終盤になったら一部TOEICレッスンを取り入れるのは有効です。
※どちらもコースが別途設定されている場合はコース変更が求められます。学校によっては対応外の分野である場合があるため事前にご確認ください。
2. オーダーメイドできる範囲は学校による
すべての学校で希望通りにオーダーできるわけではありません。学校によっては学生のニーズに沿って柔軟に変更できることもあれば、標準カリキュラムからの逸脱を原則認めないこともあります。
オーダーメイドでカリキュラムを改変できる学校でも、すべての時間で対応できるわけでもありません。グループクラスは他の学生もいるため、自分のやりたいテーマに変えてもらうことはできず、いくつかある選択科目のうち、好きなテーマを希望するしかできません。
そのため、基本的にはマンツーマンレッスンでのみ内容をオーダーメイドできると考えておくとよいでしょう。
特定分野に絞って学習したいなど、オーダーメイドを希望する人が学校に行ってから、それができないとなると失望も大きいです。そのため、気になる学校があれば事前にどのような範囲で学生のオーダーを聞いてくれるか確認するようにしましょう。
3. 完全オーダーメイドができる学校もある
最近の日本の英語スクールでは、学生のオーダーを聞いた上でオリジナルカリキュラムにて受講ができ、さらにパーソナルコーチが進捗状況を都度確認したり、モチベーション維持をサポートしてくれるサービスがあります。高価であることがほとんどですが成果を上げており注目されています。
このコーチングスタイルをフィリピン留学で実現しているのが、セブにあるMeRISE (ミライズ)です。社会人向けをコンセプトとしており、セブと日本で英語スクールを運営しています。
同校では目的ごとにある程度決まったカリキュラムを、ニーズや英語力の状態に応じて変更できるセミオーダー型の“基本プログラム”と、フルオーダー型の“パーソナルトレーニングプログラム”が用意されています。
パーソナルトレーニングプログラムの特徴
留学初のパーソナルコーチング
日本人の英語トレーナーが個別に問題の把握、学習方法の提案、モチベーションの維持をサポートするコーチングを行います。
オンラインカウンセリング
留学前にレベルチェックテストを行い英語力の状況を確認、そして担当トレーナーがオンラインでカウンセリングを行うことで適切なカリキュラムの作成を行います。
留学後の継続学習をサポート
MeRISEは日本でもオンライン・オフラインともに英語スクールを運営しており、帰国後いずれか4回分の受講がサービスされます。
対応分野
海外渡航準備完了コース、日常英会話スキルアップコース、ビジネス英会話スキルアップコース、海外赴任準備完了コース、英語試験対策コースPro (TOEIC、TOEFL、IELTS)
カリキュラムのオーダーメイドについて、いかがだったでしょうか。
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