TOEFLは主にアメリカへの進学の際に用いられる英語能力検定の一つです。
フィリピン留学ではTOEFLのスコアアップを目的としたコースがある学校があり、アメリカ進学前などに入学してスコアアップに励むケースが多いです。
この記事では、TOEFLの基本的な紹介と、フィリピン留学におけるTOEFLコースについて紹介します。
TOEFLってどんなテスト?
TOEFLは、TOEICやIELTS、英検などと並ぶ英語能力検定の一つです。特にアメリカへ進学する方には馴染みのテストではないでしょうか。
アメリカの大学や大学院への進学を考慮しているために、アカデミックなテーマが出題に用いられる特徴があります。以下は一例です。
- 歴史
- 自然科学(環境問題、気象、生物、物理)
- 社会科学(経済、政治、社会)
- 人文学(文学、哲学)
- 芸術 など
特に上記テーマとアメリカを絡めた内容になることがあり、アメリカの歴史や文化についての教養を得ておくと有利になります。
テストの方式
一般的にTOEFLというとTOEFL iBTを指すことが多いです。一方、TOEFL IPTと呼ばれるものがあり違う内容となります。そのため、TOEFLとだけ言ってもいずれかが分からないため注意が必要です。
TOEFL iBT
アメリカ進学などでTOEFLスコアの提示を求められた場合はこの方式を差します。
出題範囲はListening / Reading / Speaking / Writingの四分野で、総合的な英語力が問われます。
公式試験会場で受験するのが一般的です。自宅で受験できるテストもありますが提出できる大学等の機関が異なるので注意が必要です。なお、テストの問題がパソコンにて出題され、解答もパソコンを使って行います。
TOEFL IPT
日本の大学でのクラス分けや、企業での英語力判定に用いられる方式です。組織内の英語力判定に使われるために、団体向けのテストになっており、個人で受験はできません。
出題範囲はListening / Reading / 文法となり、難易度で2種類のテストがあります。どちらも、Speakingがないことから海外ではあまり評価がされません。
団体受験となり、一般的なペーパーテストになります。
フィリピン留学はTOEFLも飛躍的に伸ばせる
フィリピン留学における語学学校には、TOEFLのスコアアップ対策を得意とする学校があり、アメリカ進学前などTOEFLスコアを求める方から人気があります。
特にレッスン内でアウトプットの時間をより多く確保できることから、日本にいるとなかなか伸ばしづらいスピーキングを伸ばしやすいというメリットがあります。
進学などでTOEFLスコアを求める方向けのコースになるため、テスト方式はTOEFL iBTとなり、IPT方式の内容に即したプログラムにはなっていません。しかし、扱う分野はTOEFL iBTの方が範囲が広いため、IPT方式でのスコアアップも十分期待できます。
TOEFLの各セクション
セクション | 時間 | 内容 |
リーディング | 35分 | アカデミックな内容の長文読解力を問う出題がなされます。 |
リスニング | 36分 | 大学の教養科目を題材とした問題と、大学内での対話というシチュエーションを利用した問題が出題されます。 |
スピーキング | 16分 | 大学内で起こる場面を想定し、意見を言ったり、読んだり聞いたりした内容を要約して話します。 |
ライティング | 29分 | アカデミックな場面で、自分の意見を文章にまとめます。 |
結果は合否ではありません。各セクションのスコアが0~30で算出され、それらの合計0~120が総合スコアとなります。スコアの有効期限は2年間となります。
スコアは試験日から4~8日後にインターネットで確認できるようになりPDF版のスコアレポートもダウンロードできるようになります。有料で郵送されるスコアレポートは試験日から4~6週間後に受け取ることができます。
スコア
各セクションは最高0~30のスコアとなり、4分野合計で120までのスコアとなります。評価としては、ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR (Common European Framework of Reference for Languages)に連動したスコアで表示されます。
CEFR level | CEFRによる英語能力判定 | Reading (max30) | Listening (max30) | Speaking (max30) | Writing (max30) | Total (max120) |
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C2 | 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。 | 29 | 28 | 28 | 29 | 114 |
C1 | いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる | 24 | 22 | 25 | 24 | 95 |
B2 | 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。 | 18 | 17 | 20 | 17 | 72 |
B1 | 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。 | 4 | 9 | 16 | 13 | 42 |
A2 | ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。 | N/A | N/A | 10 | 7 | N/A |
TOEFL iBT公式試験はフィリピンでも受験可能!
一部の学校は公式試験会場に指定されており、定期的にTOEFL iBTを受験することができます。公式試験会場に指定されている学校には必ずTOEFLコースがあるので、そちらを選択すると普段と同じ環境で受験ができるため実力を出しやすいメリットがあります。
TOEFLスコア保証制度とは?
フィリピン留学ではスコア保証コースと呼ばれるものが開講されています。
こちらは規定の期間 (多くは12週) を受講し、公式試験にて規定スコアに達しなかった場合、スコア獲得まで受講を無料で延長できるというものです。(寮費やビザ代などの諸経費は各自負担となります)
スコアアップに自信がある学校でしか実施がないため、タイミングや期間が合う方は是非チャレンジしてください。
※指定入学日や保証適用条件(100%の出席率など)がありますので、詳細はお問い合わせください。